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「サンクリ」サークル個人情報流出で経緯説明 4月は中止に

» 2009年01月19日 07時00分 公開
[ITmedia]

 同人誌即売会「サンシャインクリエイション」に参加した同人誌サークルの個人情報がネット上に流出した問題で、同イベントを運営するクリエイション事務局などは1月18日、流出した経緯を説明して謝罪した。

 2月に予定しているイベントは開催するが、再発防止策を徹底するとして4月のイベントは開催を中止する。以降の開催は未定とし、慎重に検討するとしている。

 クリエイション公式Webサイトに掲載した説明によると、流出した個人情報は、参加したサークルとスタッフのもの。内容は人数など、詳細については「二次被害拡大の防止という観点から」、詳細は該当者への個別の書簡による連絡で明らかにするとしている。

 流出は16日夜、関係者と問い合わせ用メールアドレスに寄せられた情報で発覚。調査の結果、Winnyネットワーク上に、個人情報を記録したファイルが流出していることを確認した。

 Webサイトの説明によると、流出元は同イベントの元スタッフ。個人情報を含むファイルを2002年ごろから断続的に無断で自宅に持ち帰っていたという。ファイルは削除せず、保存していた自宅PCがWinnyウイルスに感染、流出したという。

 個人情報を含むデータの管理は、アクセス制限をすることでごく限られた者だけが閲覧できるようにするといったセキュリティ対策を行っていたという。流出の事態を受け、今後、現在・過去にスタッフとして関わった人を対象にデータの所持状況を確認し、所持している場合には削除させ、個人情報に関して誓約書を取り交わす。再発防止に努め、「信頼の回復に全力を尽くしていく所存です」としている。

 2月8日予定の「サンシャインクリエイション42」は予定通り開催するが、4月12日に予定していた「サンシャインクリエイション43」は中止し、既に申し込んだサークルには参加費を返金する。

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