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» 2009年01月23日 19時48分 UPDATE

KDDI、端末販売見通しを大幅下方修正 前年度から3割減・1090万台に

ドコモに続き、KDDIも端末販売台数見通しを下方修正。前年度から3割減となる1090万台にとどまる見通しだ。MNPでも苦戦が続くが、「auらしさ」に磨きをかける正攻法で春商戦を戦っていく方針。

[ITmedia]

 KDDIは1月23日、2008年度の携帯電話端末販売台数見通しについて、前年度から31%減となる1090万台に下方修正したことを明らかにした。当初予想は1440万台だった。厳しい市場環境と事業者間競争が当面続くとみられる中、小野寺正社長は「auの魅力を高めていくしかない」と話し、近く発表予定の春モデルは「かなりいいものを出す」という。

 新販売制度の影響から、08年度のau端末販売台数は07年度の1582万台から大幅減少になる見通し。端末販売台数の減少に伴い、08年度(2009年3月期)の連結業績予想も修正し、売上高に当たる営業収益は当初予想から2000億円減の3兆5000億円にとどまる見通し。ただ、新販売方式により販売手数料負担が減ることから、利益見通しは据え置く。

photo 決算資料より

 08年4〜12月期の端末販売台数は800万台となり、前年同期の1132万台から29%減だった。その分、端末在庫数が前年同期から80万台増えて210万台となり、端末評価減として処理した金額は同104億円増の119億円に上った。

 在庫が急速に積み上がったのを受け、08年秋冬モデルでは、市場環境の変化を考慮した端末数を各メーカーに対し発注。また秋冬モデルからは、「メーカーに対し『こういうものを作って頂きたい』という意向を強く反映できるようにした。これまではメーカーが出したいものを出す傾向があったが、そうすると売れそうなものに偏りがちだったため、そこを変えた」(小野寺社長)という。

 春商戦では「販売手数料をコントロールしながら、他社に売り負けないように注力していく」。端末数の発注も秋冬と同様、市場環境を見ながら調整していく考えだ。

 番号ポータビリティ(MNP)では昨年12月、NTTドコモが新体制によるてこ入れの奏功で初の転入超になる一方、KDDIは転出超過が続く苦戦を強いられている(ドコモ、MNPで初の転入超に auは3カ月連続転出超過の苦戦)。小野寺社長は「0.5%を切るようなドコモの解約率は驚異的だが、切り崩すことは不可能ではないと思っている。auの魅力を高めていくしかない」と話し、端末とサービスで「auらしさ」を打ち出す正攻法で戦っていく考えだ。

1〜3Q業績は減収増益に

 同社の08年4〜12月期の連結決算は、営業利益が前年同期比9.6%増の4067億円になった。新販売方式の導入で販売手数料負担が減少した。

 営業収益は0.3%減の2兆6297億円、経常利益は8.1%増の4058億円、純利益は18.2%増の2539億円。

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