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不況で求人サイトの訪問者数が増加――米comScore調査

» 2009年01月24日 08時44分 公開
[ITmedia]

 2008年に米国において、最も利用者数が伸びたのは求人サイトだった。調査会社の米comScoreが1月22日、米国での仕事検索に関する調査結果を発表した。

 レイオフが相次ぎ、多くの米国人が新たな職探しを強いられたため、12月の求人サイトの訪問者数は前年同月比51%増の1880万人となった。同月のインターネット全体の訪問者数は4%増の1億9065万人だった。例年であればクリスマス休暇によって仕事検索件数が減少する年末が、年間で最も訪問者数が多かった。

 求人サイト分野における2008年12月の訪問者数首位はCareerBuilder.com Job Searchの910万人で、前年同月比78%増。2位のYahoo! HotJobs Job Searchは560万人で同146%増、3位はIndeed.com Job Searchの510万人で88%増だった。10位内で最も訪問者数の増加率が大きかったのがSimplyHiredで、161%増の310万人だった。

 またcomScoreが実施した求人サイトに費やす時間の割合調査からは、どういった人々が不況の影響を受けているかが浮き彫りになっている。性別では、2007年12月には男性が53.5%で女性が46.5%だったが、2008年12月には男性46.3%、女性53.7%と逆転している。また年齢別では25〜49歳の層が58.8%から62.7%に増え、所得では年収7万5000ドル以上の世帯が43.8%から46.9%に増えている。地域別では、南大西洋岸地域(デラウエア州、コロンビア特別区、フロリダ州、ジョージア州、メリーランド州、ノースカロライナ州、サウスカロライナ州、バージニア州、ウエストバージニア州)が8.5ポイント増の27.5%と、最も増加率が大きかった。

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