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» 2009年01月28日 20時11分 UPDATE

モバゲーのアバター売り上げ回復 DeNA、四半期売上高が過去最高に

DeNAの3Qは、売上高が2四半期ぶりに拡大に転じ、四半期ベースで過去最高となった。不景気の影響で広告売り上げが初めて減少したが、低迷していたアバター売り上げが下げ止まった。

[宮本真希,ITmedia]
画像 売上高の推移

 ディー・エヌ・エー(DeNA)が1月28日に発表した2008年10月〜12月期(3Q)連結決算は、売上高が四半期ベースで過去最高の93億9300万円となった。2四半期連続で減少していたが再び拡大に転じ、前年同期から12%、前四半期から8%増えた。

 主力の「モバゲータウン」でアバターの売り上げが下げ止まったほか、EC事業が好調。営業利益は前年同期比1%増の39億6200万円(前四半期比15%増)、経常利益は同2%増の40億2700万円(同15%増)、純利益は同4%増の22億2000万円(同16%増)だった。

アバター下げ止まり 広告売り上げは初の減少

画像 モバゲーの売上高の推移

 モバゲーは、アバターからの収入が2四半期ぶりに増加。タイアップ広告が苦戦し、広告売り上げが初めて減少したが、全体の売上高は前四半期比1.7%増の46億8700万円となった。

 ハロウィンやクリスマスなど季節と連動したアバター企画の実施、「育成アバター」の投入、「ルパン3世」などキャラクターのアバターの人気などでアバターの需要が回復。広告クリックなどで手に入る無料アバター、有料アバターともに好調で、1人当たりのアバターの利用額も増えた。

 ただ「これからは拡大基調と言えるような状態ではない」と南場智子社長は気を引き締める。

画像 南場社長

 無料のアバターだけを利用するユーザーも多く、有料アバターの購入者も10代では減っているという。「より良い企画の実施や、コミュニティー活性化で安心できる状態になる」とし、今後は、ユーザーの利用動向を踏まえたアバターの開発や、3Dアバターを導入する計画だ。

 「アバターが下げ止まったこともあり、3Dアバターは慎重に運用していきたい。何人かのユーザーに使ってもらったところ『面白い』といった意見があれば『雰囲気が変わる』といった意見もあった。2Dに慣れた人が3Dについてくるかという問題もある。入念にプランを立てて導入したい」

 モバゲーの広告売り上げは初めて減少した。純広告は伸びたものの、タイアップ広告は景気の影響などを受けて苦戦。広告売り上げに占めるタイアップの割合は2Qで26%だったが、3Qは3%に落ち込んだ。

 3QのEC事業は好調だ。売上高は、オークションサイト「モバオク」が前年同期比17.4%増の9億5100万円、ECサイト「モバコレ」が56.1%増の5億8100万円、PC向けオークション&ショッピングモール「ビッダーズ」が17.9%増の13億9900万円、決済サービス「ペイジェント」が108.5%増の2億6900万円だった。

「景気悪化はチャンス」

 不景気の影響でネット広告市場が打撃を受けているが、南場社長は「景気悪化は逆にチャンス」と話す。「企業は、広告を掲載する媒体を選び直している。直接顧客の獲得に結びつき、成果が明確なネット広告やモバイル広告を見直している。そのチャンスを取り込むことが大事」

 4Qは、モバゲー内のゲームのラインナップ拡充と質向上にも取り組む。ゲーム内アイテム課金の売り上げを伸ばし、3月にゲームで月間1億円の売り上げを目指す。

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