音声合成ソフト開発のエーアイは、組み込み用音声合成ソフト「AITalk」のライセンス提供を3月に始める。任意の話者の声で合成音声を作る同社のサービスと組み合わせれば、「あなたの声で話す家電」などを開発できるとしている。
AITalkは、データベース化した人の音声を合成し、どんな文章でも自然な合成音声で読み上げられるというソフト。組み込み用は、PC用の同ソフトと同じ性能をARM9で実現した。Linux、iTRON、Windows CE 5.0以降に対応している。
既存の音声データベースを使って合成音声で話す家電などを開発できるほか、任意の話者の声で音声データベースを構築し、「あなたの声で話す家電」「あなたの声で話すゲーム機」などを開発できる。
音声データベース構築は、話者がスタジオで原稿を読み上げ、合計1時間弱(収録は3〜4時間)の声を収録。同社の技術者が約1カ月ほどかけてデータベース化する。
組み込み用AITalkは、家電や携帯電話の音声マニュアル、交差点の音声ガイドなどに応用できる。同社は「アニメやSF映画で見た、車や宇宙ステーション、家電製品が人間の声でしゃべっていたシーンが現実になる」としている。
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