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» 2009年05月01日 07時00分 UPDATE

Windows 7導入のために知っておくべき7つのこと (2/3)

[Joe Wilcox,eWEEK]
eWEEK

3. Windows XPからWindows 7へのアップグレードは大変だ

 企業が購入したライセンスによっては、XPからWindows 7にアップグレードできるだろう。だがロジスティクス的には不可能だ。Microsoftがβ1とRCの間の方針を変えない限り、Windows 7のインストールでは、XPからのアップグレードは認められない。IT部門はデータをバックアップして、HDDを消去して、Windows 7でPCを再イメージして、データを復旧しなくてはならない。

 こうしたロジスティクス面での問題には、ファイルシステムの変更などの技術的な理由がある。XP搭載機から移行する企業は、大変な思いをするだろう。ビジネス上の理由もある。例えば、MicrosoftとPCメーカーにとっては、企業が古いマシンを使い続けるよりも新品を買ってくれる方が都合がいい。

4. Windows 7は高速

 Windows 7はVistaをベースにしているかもしれないが、パフォーマンスに関して言えば共通点はほとんどない。簡単に言うと、Vistaで低速な動作すべてがWindows 7では高速だ。これはeWEEKがβ1を評価した結論だ。通常は、コードのデバッグなどの開発作業を考えると、β版は正式版よりも動作が遅い。Windows 7が今の時点で高速なら、RCはもっといいはずだ。

 Microsoftはパフォーマンスの中でも、起動速度など、最もユーザーの目に付くところを改善した。eWEEKがソニーのVAIO VGN-Z590でテストしたところ、Windows 7β1は十分使えるものだった。スリープモードから10秒以内に起動し、ネットワークへの無線接続とOutlookでの電子メール受信ができた。このマシンの構成は以下の通りだ。2.4GHzのIntel Core Duoプロセッサ、13.1インチのLEDバックライトディスプレイ(解像度1600×900)、256MバイトのNVIDIA GeForce 9300M GSグラフィックスチップ、3GバイトのDDR3メモリ、320GバイトのHDD、書き込み可能なDVDドライブ、指紋リーダー、Wi-Fi、Sprintの3Gモデム。

 Windows 7はタスクの切り替えも高速だ。Vistaではユーザーインタフェースが一時停止することがよくあるが、Windows 7β1ではほとんどない。スムーズにタスクを処理し、クラッシュせずに高速に動作する。多くのIT部門とエンドユーザーは、XPやVistaからの性能向上に満足するだろう。

 IT部門がこれまでのPCへの投資をさらに活用できるケースもあるだろう。Windows 7はMicrosoftのOSでは初めて、既存のハード上で以前のバージョンのOSよりも高速で動作する。Macでは以前からこうしたアップグレードによるパフォーマンス向上があった。XPまたはVistaを搭載していて「Vista Ready」認定を受けているPCでは、Windows 7はもっと高速に感じられるはずだ。

5. Windows 7のUIはXPやVistaとは劇的に違う

 VistaのUI変更に二の足を踏んだIT部門は、Windows 7でさらにショックを受けるかもしれない。だがそこには違いがある。VistaのUI変更の多くは適当に見えたが、Windows 7での変更には目的があるように感じられる。

 4カ月にわたるeWEEKでのテストを基に考えると、Windows 7β1は生産性を向上させる。新しいツールバーは従来よりもタスク中心型だ。またMicrosoftはUIから多くの邪魔なもの取り除いている。新しいJumplistとライブラリ機能は、ユーザーがローカルで、あるいはネットワーク上で見つけなければならない最近使ったアプリケーションやデータを探し当てる役に立つ。

 Office 2007を導入済みの企業は、多くのWindows 7アプリケーションに急に使い慣れた感じを覚えるだろう。Microsoftはペイントやワードパッドなどのアプリケーションに「リボン」インタフェースを導入した。こうしたUIのシナジーは、OfficeとWindowsの体験の両方を向上させる一助になる。

 社員のトレーニングと、ヘルプデスクへの問い合わせの増加という点では、企業は最悪の事態に備えるべきだ。SAに加入する企業は、Microsoftが特典として提供するトレーニング受講券を利用できる。

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