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厚さ800μメートル・最薄ヒートパイプがVAIO type Pに 古河電工が開発

» 2009年07月02日 07時00分 公開
[ITmedia]
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 古河電気工業はこのほど、厚さ800μメートルと世界最薄のヒートパイプを使用したヒートシンクの販売を始めた。Netbookなど高発熱な小型機器の冷却設計が容易になるとしており、ソニー「VAIO type P」に採用された。

 機器の小型化に対応した薄いヒートパイプのニーズが高まっているが、ヒートパイプは薄型化で熱輸送能力が落ちてしまうのが課題。同社はこれまで、独自開発の内部構造を採用することで1ミリに薄型化したヒートパイプを開発し、販売してきた。

 今回、従来は難しいとされてきた厚さ1ミリ未満で5〜10ワット程度の熱輸送力を持つ超薄型の実用化に世界で初めて成功。小型モバイル機器で主に使われているグラファイトシートを上回る高放熱性を達成し、これまでファンが必要だった機器にも適用範囲が広がるとしている。

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