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ミクシィ4〜6月期、モバイル広告好調 「地方や30代以上のユーザー増やす」

» 2009年08月03日 07時00分 公開
[岡田有花,ITmedia]
画像 笠原社長

 ミクシィが7月31日に発表した2009年4〜6月期連結決算は、売上高が30億5900万円、営業利益が8億6700万円だった。

 SNS「mixi」はPC向け広告が不調だったが、モバイル広告やタイアップ広告が伸びた。求人サイト「Find Job!」は不振が続いているが、「月次では下げ止まりの兆しが見える」という。

 6月末時点のmixiの登録ユーザー数は1741万人。6月月間ページビューはモバイル版が109億9000万、PC版が40億7000万。

 同社は中国子会社設立に伴い、2008年10〜12月期から連結決算に移行している。前年同期の単体売上高は28億8300万円、営業利益は10億1000万円。

登録制で30代以上、地方ユーザー拡大へ mixiアプリにも期待

 下半期から「mixiアプリ」の正式サービスと、招待不要で参加できる登録制をスタートし、3億円の予算をかけてマス広告を展開。ユーザー層を広げる。

 mixiアプリは現在、約5000の個人や企業が開発者登録しており、800以上のアプリが提供されている。PC版は8月、モバイル版は9月に正式版に移行する計画だ。

 mixiアプリを正式版に移行し、マイミクシィがゼロの状態でも友人を見つけられる仕組みを投入した上で、登録制をスタート。マス広告も展開する。

 「mixiは首都圏の20代ユーザーが多く、地方や30代以上は伸びる余地がある。以前登録したが、最近は使っていないというユーザーにもアピールしたい」と笠原健治社長はマス広告の狙いを語る。

 mixiアプリの開発企業と連携し、アプリの面白さをPRするような広告展開も検討しているという。

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