ITmedia NEWS > 社会とIT >

「UNIXの著作権はSCOにあり」の控訴裁判決

» 2009年08月26日 13時58分 公開
[ITmedia]

 UNIXの著作権をめぐる訴訟で、米控訴裁判所が米SCO Groupを支持する判決を下した。一審判決を覆し、SCOにUNIXの著作権を認めた。

 この訴訟は、2003年にSCOが起こした訴訟に端を発する。SCOは、Linuxが同社のUNIXのコードを盗用していると主張し、米IBMなどを訴えた。Novellはこれに関連して、「SCOはUNIXの著作権を保有していると言っているが、著作権はNovellにある」と主張。NovellがUNIXをSCOに譲渡した際に、著作権はSCOに渡さなかったと説明していた。米連邦地裁は2007年に、UNIXの著作権はNovellにあるとする判決を下した。

 しかし控訴裁はこの地裁判決を覆し、UNIXの著作権はSCOが保有していると判断した。ただし、地裁判決のうち、SCOは約300万ドルのロイヤルティーをNovellに払わなければならないとする部分は支持している。

 Novellはこの判決について、「判決文を精査しているところだ」とコメントしている。同社は、SCOが破産保護下にあることなどから、今後の展開はまだ分からないとしつつも、「この紛争の最終的な結果には依然として自信を持っている」と述べている。

関連キーワード

SCO | UNIX | 著作権 | Novell | 訴訟


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.