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パナソニック、世界初BDドライブ内蔵CATV用STB

» 2009年09月09日 16時08分 公開
[小笠原由依,ITmedia]

 パナソニックは9月9日、Blu-ray Disc(BD)ドライブと500GバイトHDDを内蔵したCATVセットトップボックス(STB)3機種を発表した。CATV事業者向けに12月に発売する。BDドライブを内蔵したCATV用STBは世界初という。

photo 「TZ-BDW900M」
photo 「TZ-BDW900F」
photo 「TZ-BDW900P」

 「ブルーレイDIGA」をベースにしたモデル。トランスモジュレーション方式に対応した「TZ-BDW900M」と、OFDMパススルー方式の「TZ-BDW900F」(ケーブルモデム搭載)、「TZ-BDW900P」(ケーブルモデム非搭載)をラインアップした。

 AVC REC(MPEG-4 AVC/H.264)に対応し、片面1層(25Gバイト)のBDに、フルHDで最大17時間20分の録画が可能。オリジナル画質で録画するDRモードも備えた。HDD録画した動画をSDメモリーカードに書き出す機能も装備した。DLNAに対応し、保存した番組を別の部屋のPCで視聴するといったことも可能だ。

 携帯電話から予約録画する機能や、YouTube視聴機能、ドアホンやセンサーカメラと連携し、来客の映像を確認する機能なども備えた。

photo レコーダー市場の動向

 同社は3月にDVD内蔵STBを発売したが、「大作映画などでは1枚のDVDに録画し切れないケースもあり、非圧縮の高画質で録画したいというニーズもあった」という。「CATV業界からもBD対応モデルに対する要望が上がっている」(パナソニックの有賀健グループマネージャー)ため、新機種を投入した。

 同社の調べによれば、2009年のレコーダー市場は440万台で、うち約70%・310万台がBDレコーダー。10年にはその割合が約80%に高まると予測している。

 今後は、ホームゲートウェイ機能やホームサーバ機能など、ネットワーク関連機能を充実させる計画。家電製品や携帯電話などのモバイル機器との連携も進めるとしている。

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