スカパーJSATは9月11日、CSハイビジョン放送「スカパー!HD」のハイビジョンチャンネルを拡大すると発表した。現在の18チャンネルから今年度末には70チャンネルまで増やす。
スカパー!HDは昨年10月に15チャンネルでスタート。「地上波完全移行でデジタルハイビジョンに対応したテレビの売れ行きはいい。でも、本格的なハイビジョンチャンネルは少ない。そこに打って出る」(スカパーJSATの秋山政徳社長)と、ハイビジョンチャンネルの拡大を本格化する。
10月1日からはスカパー!HD「第2期」として58チャネルに拡大。「アニマックスHD」「AT-X HD!」などアニメ4チャンネルやスポーツ3チャンネル、映画5チャンネルチャンネルなどが新たに加わる。年度末までに70チャンネルに増やし、来年秋に85チャンネルに。2012年には100以上のラインアップを目指す。
スカパーJSATの木戸英晶放送事業本部長は「『スカパー!』の加入件数はグラフにすると柳のように垂れ下がっているが、どうにか伸ばしたい。伸ばすための起爆剤が70チャンネルを提供するハイビジョン放送」と、伸び悩むスカパー!加入者数増加の切り札として期待する。
第2期に合わせ、従来提供してきたスカパーHD!の番組パック「スカパー!HDよくばりパックHD」(月額4700円)に加え、15チャンネルを選んで見られる「スカパー!えらべる15HD」(月額3800円)の提供をスタート。2009年度は、新規加入ユーザー13万、従来サービスからの変更ユーザー13万、合計26万ユーザーの獲得を目指す。
視聴者がHD画質で録画できる「スカパー!HD録画」も始める。従来は標準画質での録画に限られていたが、今後はチューナーとレコーダーが対応していればHD録画が可能だ。
チューナーは、スカパー!ブランドで販売している製品は既に対応済み。ソニー製チューナーも10月から対応する。レコーダーは、東芝「VARDIA」のうち6機種が対応済み。9月中旬には、ソニーが対応Blu-ray Discレコーダーを発売する。
プロモーションには、イメージキャラクターとして俳優の山崎努さんを採用。9月の連休から大規模スポット展開を始める。商品としてディスプレイされているテレビにスカパーHDコンテンツを映したり、販促用ディスプレイを用意するなど家電量販店でのプロモーションにも力を入れる。
秋山社長は、「昨年から準備し、攻めの陣形が整った。ハイビジョン放送の構造改革元年が本年度だと思っている。日本の有料多チャンネルマーケットの拡大に一丸となって取り組んでいきたい」としている。
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