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Windows 7、アクセシビリティ機能も拡充

» 2009年10月20日 07時00分 公開
[ITmedia]

 マイクロソフトが10月22日に発売するWindows 7では、障害者や高齢者のPC利用を支援するアクセシビリティ機能も拡充されている。発売と同時にパートナー各社が読み上げソフトなどをリリースするほか、同社も視覚障害者向け簡易マニュアルを公開するなどの取り組みを行う。

 Windows 7では、画面の一部分を拡大表示する「拡大鏡」機能などをVistaに引き続き搭載。従来は点在していたアクセシビリティ関連機能を1カ所でまとめて管理できる「コンピューターの簡単操作センター」を設け、さらに「画面を見やすくしたい」「キーボードを使いやすくしたい」など、目的別にまとめて使いやすくした。

photophoto Windows 7に搭載された拡大鏡機能とスクリーンキーボード機能

 拡大鏡機能は、Windows 7のどの画面からでもWindowsキーと「+」キーによるショートカットで起動できるようにした。画面上の仮想キーボードから文字入力が行える「スクリーンキーボード」は大きさの変更が可能になり、タッチ機能にも対応した。

 アクセシビリティ関連製品や技術を開発する企業・団体を技術支援する「マイクロソフト支援技術ベンダープログラム」(MATvp)の参加企業・団体は、Vista発売時の9企業・団体から、25企業・団体に拡大。Windows 7発売と同時に7企業・団体が関連製品を発売し、年内に5企業・団体が製品リリースを予定している。

 マイクロソフトも新OS発売に合わせ、障害者向けITサポートを行う人や高齢者向けハンズオンセミナーを順次実施。アクセシビリティ関連機能をまとめたガイドブックと、視覚障害者がキーボードのみでWindows 7/VistaやWord、Excelを利用できるようにする簡易マニュアルを公開した。またWindows 7に対応する日本語音声合成エンジンを、視覚障害者とITサポートを行う人向けに数量限定で無償提供する。

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