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Windows 7、10年末までに国内1000万本予測 「Amazon予約がハリポタ超え」

» 2009年10月22日 14時30分 公開
[ITmedia]

 Windows 7が発売された10月22日、マイクロソフトの樋口泰行社長は、調査会社の予測を引用する形で、2010年末までに日本で1000万本のライセンスが出荷されるとの見通しを示した。予約受注分だけでWindows Vista発売から3カ月分に匹敵する本数に達しているといい、「Windows 7は中身がかなりいい。瞬間最大風速ではなく、継続した需要が続くと強く感じている」と自信を見せた。

photo Windows 7搭載PCを紹介するシノフスキー氏。超薄型のVAIO Xがお気に入りとか

 IDCの予測によると、10年末までに全世界で1億7700万本以上のWindows 7ライセンスが出荷される見通し。日本国内のPC約7000万台のうち、ほぼ半数はWindows 7にアップグレードができないスペックのPCとされ、「大きな買い換え需要が見込める」と期待する。IDCによると、PCメーカーなどWindows 7の国内パートナーは、10年末までに関連製品・サービスから2兆3000億円以上の収益を上げられるという。樋口社長は「景気が停滞し、目玉となる商材がない中でWindows 7への期待が高い。年末商戦の起爆剤となるよう頑張っていきたい」と意気込んだ。

photophoto 発売を祝い、樋口社長(右写真の右から3人目)とPC・周辺機器メーカーや量販店代表らが鏡開き

 メーカー関係者などを招いて都内で開いた発表会には、米MicrosoftでWindows 7開発を主導したWindows部門の責任者、スティーブン・シノフスキー氏が出席。「AmazonではWindows 7の予約数が過去最大になったという。ハリー・ポッターを上回る製品になった」と、使いやすさを第一に掲げて開発したという新OSへの期待の高さをアピール。「RC版を体験したユーザーによるブログのレビューなどを見れば、Windows 7の価値をユーザーが分かってくれることは確信できる」と、今後売れ行きがVistaのように失速するのでは──という懸念を退けた。

 Windows 7は世界同時発売で、各国で記念イベントが開かれる。Windows部門トップのシノフスキー氏がニューヨークではなく東京での発表会に臨んだ理由は「日本には熱心なユーザー、イノベーティブなPCとデジタル家電市場があり、重要なパートナー企業も多い」と説明。日本市場の重要性を強調した。

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