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PCを3G回線で“プリペイドIP電話”に 日本通信「もしもしDoccica」

» 2009年12月03日 07時00分 公開
[岡田有花,ITmedia]
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 日本通信は、NTTドコモの回線を使ったプリペイド方式のPC向けデータ通信サービス「Doccica」(ドッチーカ)にIP電話機能を追加した「もしもしDoccica」を12月10日に発売する。USBデータ端末と、IP電話機能を備えたPCソフト「bアクセス」、ヘッドセット、8000円分の通話・通信利用権のセットで1万9800円。

 NTTドコモとのレイヤー2接続を生かしたサービス。中継ノードとの間を3G回線で通信するため、Skypeなどインターネットを介して通信するIP電話より安定した品質でセキュアに通話できるとしている。専用の音声コーデックも新開発し、平均9kbpsという狭い帯域で通話できるようにした。

 ユーザーには050番号を割り振り、電話を受けることもできる。通話料金は、国内の固定・IP電話あてで120秒当たり10円、携帯電話・PHSあてで40秒当たり10円。これに3Gデータ通信料金(1分当たり10円)が加わる。例えば、携帯電話と10分間通話した場合、150円(通話料金)+100円(3G接続料金)=250円になる。

 今後は、PC電源がオフの際にサーバ上でボイスメールを録音し、スマートフォンに転送する機能や、FAXをPDF化してメール送信するサービスなど、追加サービスを提供する予定だ。個人向けサービスだが「法人の音声ニーズも高まっている」(同社の福田尚久常務)とし、法人需要も見込む。

 ドコモの3G回線を使ったスマートフォン向けIP電話サービスも展開する予定。来年前半ごろ、同社のサービスをMVNOとして利用する企業から、Android端末が登場する予定だ。

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