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» 2010年01月14日 20時53分 UPDATE

「前を向いて進むのみ」──東芝、Blu-ray Discレコーダーを発売

東芝がいよいよBlu-ray Discレコーダーを発売。好調なREGZAとの連携機能を売りに、TVとのセット購入拡大で先行する3強に挑戦する。

[ITmedia]

 「今年、東芝は国内市場にBlu-ray Disc製品を投入させていただく」──東芝は1月14日、Blu-ray Disc(BD)レコーダー3機種とBDプレーヤー内蔵液晶テレビ「REGZA」2機種などを2月中旬に発売すると発表した。

 HD DVDからの撤退から2年。地上デジタル放送と薄型テレビの普及に合わせ、BD機器市場も順調に拡大しており、好調なREGZAと連携するBD機器の投入が必要と判断した。当面、レコーダー市場で先行するソニー、パナソニック、シャープの3強にシェア争いで食い込むのが目標だ。

photo BD参入を発表する下田事業部長(中央)

 発表した新製品は、BDレコーダー「VARDIA」が1TバイトHDD搭載の「D-B1005K」、320GバイトHDD搭載の「D-B305K」、1TバイトHDD搭載でVHS対応の3in1モデル「D-BW1005K」の3機種。BDプレーヤー内蔵REGZAは、32V型の「32R1BDP」、26V型の「26R1BDP」の2機種。BDプレーヤー「SD-BD1K」も発売する。

 それぞれオープン価格。実売予想価格は以下の通り。

製品名 説明 実売予想価格
D-B1005K 1TバイトHDD搭載BDレコーダー 13万円前後
D-B305K 320GバイトHDD搭載BDレコーダー 10万円前後
D-BW1005K 1TバイトHDD&VHS搭載BDレコーダー 14万円前後
32R1BDP BDプレーヤー内蔵32V型REGZA 13万円前後
26R1BDP BDプレーヤー内蔵26V型REGZA 11万円前後
SD-BD1K BDプレーヤー 2万5000円前後

 BDレコーダー/プレーヤーは、REGZAと連動する「レグザリンク」に対応。REGZAとHDMI接続することで、REGZAの電子番組表(EPG)からの録画予約が可能になる。録画先をBDレコーダーやREGZAの内蔵HDDに指定するといった操作をREGZAの画面から行えるなど、REGZAと組み合わせることで録画再生が快適になる機能が盛り込まれている。

TVとの同時購入ニーズに対応

photo 下田事業部長

 「過去のいきさつを考えてBDを出さないのは、東芝としていかがなものかと」──デジタルネットワーク社の下田乾二TV&ネットワーク事業部長によると「HD DVD撤退後、すぐにBD参入は考えていなかった」という。

 ここに来ての参入は「営業上の理由」だ。「昨年12月に『CELL REGZA』を発売するなど、映像事業では一貫して最高画質を追求してきた。お客からは『最高の画質のディスクにも対応してほしい』とのありがたい声をいただいた」とニーズの高まりが背景にあると説明する。

 BD機器市場は順調に拡大している。同社の調べによると、09年の国内BDレコーダー市場は前年比5割増の292万台。今年も25%増の370万台に拡大すると予測している。

photo 岡田部長

 特に、TV購入と同時にレコーダーを購入するケースが4割以上に上っているのがポイントだ。TVと同時購入されるレコーダーは、HDMIリンク機能で便利に使える同メーカーの製品を選ぶケースが多い。画質への高い評価などで好調なREGZAだが、TVと連動するBDレコーダーの不在は国内市場では弱点にもなる。岡田淳 映像マーケティング事業部日本部長は「TVとレコーダーの同時購入への対応は、BDに参入する販売戦略上の大きなポイントだ」と話す。

photophoto

 BDレコーダーの投入で、他社と同程度となる4割以上を目標にREGZAとの同時購入を拡大し、先行3社で9割以上を占めるBDレコーダー市場の一角を占めたい考えだ。BD製品の広告には、REGZAの躍進の一因にもなった福山雅治さんを起用。大河ドラマ効果も期待する。

 同社がHD DVDからの撤退を表明したのは08年2月19日。ちょうど2年後にBD製品の国内発売に踏み切ることになった。技術畑出身の下田事業部長によると、技術系は「やればいつでもできるけどね……」という雰囲気だったという。「いったん決まれば前を向いて進むのみ。過去のことは、きれいに……」

「RD」は今後?

 東芝がBDレコーダーを発売することが明らかになると、同社製レコーダーのファンからは一斉に歓迎する声が上がった。「RD」シリーズの豊富な機能を受け継ぐBDレコーダーを待ち望むユーザーが多かったからだ。

 同社によると、今回発表した3機種は「エントリー向け」という位置付け。REGZAとの同時購入ニーズに対応するため、レグザリンクによる連携機能は備えるものの、RDの特長だった編集機能などは抑えられ、HD Recで録画したDVDの再生にも対応しない。VARDIAブランドの新製品だが、型番は「RD」ではない。

 下田事業部長は「BDのエントリーモデルとして、ある程度思い切った。RDのような編集機能など、高度な機能は入れていない」という。開発・生産については「レグザリンクなど、東芝の技術は入っている。個別のどの製品が自社開発か、自社生産かはこれまでも公開していない」と答えた。

 ただ、RDと同様の機能を備えた製品の投入は「検討している」。HD Recなどの機能も「今後の商品展開で、必要なものは入れる」というスタンスだ。「東芝が培ってきた技術を結集し、今後さらにBDレコーダー、BD対応REGZAのラインアップを拡充していく」という宣言からは、RDファンが待望するBDレコーダーの登場も期待できそうだ。

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