コラム
» 2010年02月09日 11時39分 UPDATE

MicrosoftはそろそろVistaを捨てるべき (1/2)

Microsoftは何年もVistaの失敗の代償を払ってきた。だが世間はVistaを忘れつつあり、Windows 7は順調に成長している。Vistaはもう過去のことにして、次へ進んだ方がいい。

[Don Reisinger,eWEEK]
eWEEK

 この3年間、MicrosoftはWindows Vistaの開発上の決断ミスに苦しんできた。この間、Internet Explorer(IE)は規制当局から不要な注目を集め、Microsoft Officeはその機能の進化の方向についてユーザーから批判を浴びた。

 だが最大の標的となったのがVistaであることは確実だ。Windows XP――消費者にも企業にも気に入られている――に続いて登場したこのOSは、互換性問題、リソースを大量に消費する問題、セキュリティ問題に苦しみ、ほとんどのWindowsユーザーにとって駄目な選択肢となった。大きな市場シェアを獲得した前バージョンのような成功を収めることはできなかった。

 MicrosoftはVistaのリリース以来、同OSの失敗の代償を支払ってきた。市場の注目をVistaから最新版のWindows 7に移そうとしたときでさえ苦労した。それでも同社は努力を続け、Vistaの失敗を修正できると消費者に必至で訴えた。厳しい戦いだったが、Microsoftはやってのけた。

 Net Applicationsの最近の調査報告によると、Windows 7は発売から3カ月あまりで10%の市場シェアを獲得した。Vistaがそのレベルに達するまでには11カ月かかった。一番重要なのは、ユーザーがWindows 7に移行するのに伴い、XPとVistaの市場シェアが減少しているということだ。

 ついに、MicrosoftがVistaを過去のものにするときが来たのだ。「もっとうまくやれるんだ」と主張する日々は終わりだ。それはもう証明できた。Microsoftにとっては、今こそ未来に目を向け、Vistaの間違いを忘れ、Windows 7をXP並の大成功にする取り組みを進める時なのだ。

 その理由を以下に挙げる。

1. 企業は忘れつつある

 Vistaで最大の問題を抱えたのは企業だった。規模の大小を問わず、企業は長年Windowsに依存してきた。新版Windowsが出るたびに、法人の世界は新しいプラットフォームに乗り替えている。だがVistaでは事情が違った。Vistaの問題を知った企業各社は、XPを使い続けることを選んだ。最近では、既存ハードをWindows 7 PCに入れ替えても大丈夫だと気付いた企業が増えている。ある程度の時間はかかったが、企業はVistaのことを忘れつつある。Microsoftも忘れるべきだ。

2. 消費者は「7」に向かっている

 企業はVista後の世界に向けた準備をしており、消費者もそれに倣っている。分析会社Net Applicationsによると、Windows 7は現在、OS市場で約10%のシェアを獲得しており、Vistaの17%を射程にとらえている。Windows 7が伸び続ければ、2010年中にたやすくVistaを追い越し、XPが倒すべきライバルとなるだろう。この成長ペースが続くとすれば、明らかに消費者市場はWindows 7を受け入れる準備ができている。Microsoftにとっては喜ぶべきニュースだ。

3. 永久に代償を払うことはできない

 MicrosoftはVistの失敗の代償を永久に払うことはできない。どんなソフトメーカーでも、期待に添わないバージョンのソフトをリリースすることはある。VistaはMicrosoftのリリースとしては久しぶりに、市場の要望すべてを十分には満たせなかったが、それだけの理由で、同社が新OSのリリースごとにその代償を払うものだと思ってはいけない。Vistaは確かに理想的なOSではなかったが、Microsoftはそこから教訓を得た。Windows 7だけに集中するときが来たのだ。

4. Windows 7は素晴らしいOSだ

 Windows 7は優れたOSだ。実際、Vistaは最初にリリースされたとき、Windows 7のようになるべきだったのだ。Windows 7は前のバージョンと違って、互換性の問題はほとんどない。これまでのWindowsのバージョンよりもずっとセキュアで、消費者にとっても企業にとってもいい選択肢となるような新機能も備えている。素晴らしい後継OSが店頭に並んでいるというのに、Vistaに力を入れていてはいけない。過去は過ぎ去ったのだ。

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