イベントが終盤に近づいた午後4時ごろ。参加者が体育館の一角に集まり、一斉にパンツを飛ばした。当初は屋上で飛ばす予定だったが、あいにくの雨で屋内に。鳥のように羽ばたく100枚あまりのパンツに、体育館は大きな歓声に包まれた。
「一斉に飛んだパンツの壮観な姿に、いい体験をした」(そらのおとしもの監督の斎藤さん)、「ここから何か変わるのではないかとおもうほどぐっと来た」(八谷さん)など、参加者も関係者にも、感慨深い体験となったようだ。
テーマに沿って作った自作の機器などをニコニコ動画にアップする技術部の「作ってみた祭」とも連動。「空を飛ぶ」をテーマにした作品の展示や実演もあった。
ユウタ(自転車P)さんは、ウレタン素材の握りこぶしフィギュアの中に、エアガンのカートリッジやグリップを収めた「ロケットパンチ」を制作。ガスを注入してグリップを握ると、握りこぶしが勢いよく飛んでいく。
オーニソプターとはまったく異なるデザインの「空飛ぶパンツ」も。投げて遊ぶ筒状の「Xジャイロ」風玩具の自作にチャレンジするぶどう茶さんは、しましまパンツデザインのものを制作。勢いよく投げると、くるくる回りながら高度をほとんど落とすことなく、数メートル先の体育館の壁まで飛んでいった。
つうなさんは「空飛ぶスク水」を展示。「スク水をまっすぐ飛ばしたいという純粋な思いから」スク水デザインの板の上下にプロペラを搭載したという。「電波を空に飛ばす」ため、スク水デザインの八木アンテナ(アマチュア無線1.2GHz帯用)も制作した。
イベントの様子はニコ生企画放送局(NKH)がニコニコ生放送にライブ配信。累計で2000人以上が視聴したという。
3331 Arts Chiyodaは3月14日に正式オープンする。同日のオープニングイベントでは、自作エンジンやテスラコイルを展示したり、コーラを自作してみる催しもあるという。「アーティストに限らず、作る楽しみをシェアできるイベントをやりたい」と、アーティストとして参加する八谷さんは話している。
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