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タブレットと電子書籍リーダー、3年後には脱ニッチ?

» 2010年05月17日 07時00分 公開
[ITmedia]

 これまでニッチ製品と考えられてきた電子書籍リーダーとタブレットだが、3年後には消費者の間に定着するだろう――米コンサルティング会社Boston Consulting Group(BCG)が、このような調査結果を報告している。

 同社が中国、英国、米国など14カ国で行った調査によると、約1万3000人の消費者のうち、28%が1年以内に電子書籍リーダーかタブレットマシンを購入すると答えた。3年以内に購入するつもりだと答えた割合は49%に上った。

 「そうなれば、電子書籍リーダーとタブレットは、テレビやPC、携帯電話と並んで、消費者向け製品として定着するだろう。オンラインでの収益確保に苦労している出版業界にとって新たな希望となるかもしれない」とBCGは述べている。

 ただし、電子書籍リーダーとタブレットの普及には、安価なデバイスの登場が必要なようだ。米国の消費者がこの種のデバイスを購入してもいいと考える価格は200ドル以下で、最も安価なiPad(499ドル)をはるかに下回っていた。

 また消費者は1社に囲い込まれるよりも、選択の自由を望んでいる。電子書籍リーダーやタブレットを購入したいと考えている消費者のうち80%は、複数の小売業者から購入できるのであれば、より多くのコンテンツを購入するだろうと考えている。

 「調査により、幅広い機能を提供するAppleの戦略は理にかなっていることが示唆されたが、クローズドなシステムを指向するAppleの傾向に疑問を呈す結果にもなっている」(BCG)

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