Appleのスティーブ・ジョブズCEOが9月1日に、恒例の「One more thing」として新しい「Apple TV」を発表したとき、アナリストはすぐに、このデジタルテレビサービスを近く鳴り物入りで登場する「Google TV」と比較した。
新型Apple TVは、小さくなってストレージがなくなったものの、旧バージョンと似ている。
Appleは以前、この製品を229ドル――これもまた高価なハードだった――で販売していたが、今はこの変わったホッケーパックを99ドルで提供している。
新型Apple TVはHDMIコネクタ、イーサネットポート、Wi-Fi、光音声出力、USBポートを備える。ローカルストレージはない。
このデバイスはストリーミングマシンのように、HD映画を4.99ドル、テレビ番組を99セントでレンタル配信する。人気の動画ストリーミングサービスNetflix、YouTube、Flickr、MobileMeも組み込まれている。
一方のGoogle TVは、ユーザーが自分のテレビをコンピュータにできるようにするという野心的な計画だ。
Google TVはチャンネルサーフィンとWebサーフィンの融合を目指している。今秋リリース予定で、ユーザーはテレビのチャンネルとお気に入りのWebサイト、WebアプリをChromeブラウザで切り替えられる。
Googleは、Google TVでプレイできるゲームなどのアプリを販売するChrome Web Storeも立ち上げる。消費者はGoogle TVをテレビに接続できるセットトップボックス(STB)と、同サービスを操作するLogitechのリモコンを購入する必要がある。
Altimeter Groupのアナリスト、マイケル・ガーテンバーグ氏は、Google TVはユーザーのテレビの1番目の「入力端子1」を狙っており、Apple TVは「入力端子2」を狙っていると語る。
Google TVはCATVモデムに取って代わり、テレビ番組を自社のWebコンテンツに融合させようとしている。一方Apple TVはDVDプレーヤーに取って代わることを目指している。どちらのアプローチにも課題はある。
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