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「究極の立体テレビへ前進」 3Dホログラフィでカラー動画、視野角3倍に NICTCEATEC JAPAN 2010

» 2010年10月05日 19時16分 公開
[ITmedia]
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 情報通信研究機構(NICT)は10月5日、電子ホログラフィ方式のカラー動画の立体視映像を、水平視野角15度・対角4センチで表示できるシステムを、世界で初めて開発したと発表した。視野角は従来の3倍、表示面積は同2倍に拡大した。

 3300万画素・対角4センチの超高精細液晶表示素子×3枚で構成。素子1枚は5度強の光を再生でき、右向き/正面/左向きの光の再生にそれぞれ素子を1枚ずつ使うことで、15度という広視野角を実現した。

 カラー表示は「時分割カラー方式」を採用。ある瞬間には3枚とも赤色用ホログラムを、次の瞬間には3枚とも緑色用、次には3枚とも青色用を表示――というサイクルを繰り返す仕組みで、秒間20フレームを表示している。

 「将来の究極の立体テレビや、超臨場感コミュニケーション実現に向けた技術を前進させられた」としている。今後も、疲労がなく高画質で、忠実な奥行き再生が可能な究極の立体映像表示の実現に向け、研究開発を進める。

 技術は、10月5日に開幕した「CEATEC JAPAN 2010」(千葉・幕張メッセ)で展示している。

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