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iPad販売、量販店では失速

» 2010年11月11日 07時00分 公開
[岡田有花,ITmedia]

 市場調査会社のBCNによると、量販店でのiPad販売が失速している。5月(28日の発売から31日まで4日間)の販売数を100とすると、6月は145、7月は135、8月は105、9月は100、10月は78と、減少が続いている。

 「アーリーアダプターは7月ごろまでに動いていた」ため8月以降の売れ行きが鈍ったと同社の森英二アナリストは分析。道越一郎アナリストは、「電子書籍市場がまだ立ち上がっていないなど、用途を提案しきれていない」ことが背景にあるとみており、「今後、(シャープの)GALAPAGOSなど競合が徐々に立ち上がれば、それにつれてiPadも伸びていくだろう」と予想する。

 iPadは3Gモデルと、3G非対応のWi-Fiモデルがあり、量販店で販売されている端末のうち、3Gモデル比率は5月は55%程度あったが、10月は25%ほどに低下。「(主にソフトバンクショップで販売されている)3Gモデルに需要が移り、Wi-Fiモデルの売れ行きが鈍った結果、量販店での販売が落ち込んでいる可能性もある」と森アナリストは話している。

盛り上がるモバイルWi-Fiルータ市場

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 Wi-Fi対応機器を、3G回線を使ってネット接続するモバイルWi-Fiルータ市場も盛り上がっている。今年10月の販売台数は、昨年11月の3倍に。バッファローの「ポータブルWi-Fi」の売れ行きが好調だった今年7月には、昨年11月の6倍売れている。

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