薄型テレビ販売、ほぼ倍増 “周辺機器”も拡大
市場調査会社のBCNが1月13日発表した2010年の国内薄型テレビ市場は、販売台数が前年比95.3%増とほぼ倍増し、過去最高の伸びとなった。家電エコポイント制度縮小に伴う10~11月の駆け込み特需が要因で、販売金額も前年比で1.5倍に。レコーダーや外付けHDDなどの“周辺機器”も販売を伸ばした。
販売台数は10月に前年同月比で3.2倍、11月には5倍と爆発的に膨らんだ。その反動から12月は34.7%減と、商戦期に前年割れという珍しい事態になった。ただ、12月の販売台数は、2年前の08年12月商戦期とほぼ同程度の水準。「まだ売れている」(BCNの道越一郎アナリスト)という状況で、活況は地上デジタル完全移行予定の7月まで続くと見ている。
平均単価は7万7900円と初めて10万円を割り、06年からほぼ半額になった。サブテレビ需要が本格化し、30型未満の小型モデルが大幅に拡大している。
液晶テレビのLEDバックライトモデル比率は8月から足踏みが続いており、12月は44.1%。録画機能を内蔵したモデルは3割程度で推移しており、12月は録画対応機の中でBDXLドライブ搭載モデルが11.0%を占めていた。3D対応テレビ比率は12月、40型以上で23.1%を占めた(そのうちオプションで対応するモデルが15.5%)。薄型テレビ販売台数全体では5%を超えている。
メーカー別の台数シェアにも10~11月の品薄が影響。どれだけ商品を用意できたかで大きく左右されたという。首位のシャープは8月以降10ポイント程度シェアを落とす一方、東芝、ソニーが上昇傾向に。
通年では、40インチ以上で(1)シャープ(51.5%)、(2)ソニー(27.7%)、(3)東芝(17.2%)、40インチ未満で(1)シャープ(37.1%)、(2)東芝(19.7%)、(3)パナソニック(15.1%)という結果に。40インチ以下で東芝が前年から4.3ポイントアップ、ソニーを上回って2位になった。
BDレコーダーシェアで東芝が急上昇
薄型テレビ特需は、テレビにつながる“周辺機器”の需要も拡大した。
特に伸びたのは外付けHDD。録画対応テレビに追加するために需要が拡大、販売台数は09年比で30.8%増、金額では09年に前年割れだったのが一転、20.9%増に伸びた。サラウンドシステム(台数:19.8%増、金額:12.8%増)や、フルHD対応が進んだデジタルビデオカメラ(台数:17.0%増、金額:4.8%減)、デジタルカメラ(台数:11.0%増、金額:0.3%減)も人気だった。
テレビ拡大に引っ張られる形でレコーダーも前年比で40.1%増、金額で22.4%増に。年末にはBDXL対応モデルが過半数になり、その結果平均単価が回復した。
BDレコーダーのメーカー別台数シェアは、通年では(1)シャープ(34.5%)、(2)パナソニック(29.5%)、(3)ソニー(24.8%)となり、前年から順位に変動はなかった。だが12月単月では東芝が16.9%に上昇するなど、上位3社に急速に近づいている。
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