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Microsoft、クラウドストレージ「SkyDrive」アップデート HTML5サポートを強化

» 2011年06月21日 11時02分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Microsoftは6月20日(現地時間)、無料クラウドストレージ「SkyDrive」のアップデートを発表した。同日から段階的に全ユーザーのSkyDriveがアップデートされる見込み。HTML5のサポート強化により、より高速になり、アップロードした写真の閲覧などのユーザーインタフェース(UI)が改善されたという。

 同社は、次期Windows Phone 7(コードネーム:Mango)で、Windows Phone端末からのSkyeDrive利用を可能にする計画だ。Mangoのリリースは、この秋に予定されている

 主な改善点は以下の通り。

高速化

 skydrive1 タスクバーからファイルを開ける

 フォルダをクリックして開いたり、写真アルバムで次の写真を表示するといった操作にかかる時間が、従来の6〜9秒から100〜300ミリ秒に短縮される。また、HTML5のハードウェアアクセラレーション機能に対応したことで動画再生やスライドショー閲覧も速くなり、HTML5のvideoタグのサポートでH.264動画の再生も可能になった。さらに、Windows 7でInternet Explorer(IE) 9を利用している場合は、タスクバーにSkyDriveのショートカットを追加することで、SkyeDriveに保存してあるファイルをタスクバーから開ける。

ナビゲーション機能の改善

 ファイルの表示方法がWindowsのエクスプローラにより近くなった。従来は、Office文書はoffice.live.comから、写真はphotos.live.comから、その他のファイルはskydrive.live.comからアクセスする必要があったが、全種類のファイルを1カ所で確認できるようになった。

写真アルバム機能の強化

 SkyeDriveのファイル一覧画面で「Photos」を選ぶと、写真をサムネイルで一覧できる。この新しい写真ビューワはCSS3トランジションをサポートしており、Firefox 4以降、Google Chrome 10以降、IE 10以降のWebブラウザであれば、ブラウザサイズを変更するごとに、写真の一覧のレイアウトが最適化される。写真のサムネイルは縦横比が保たれており、パノラマ写真も表示される。

 skydrive2

 Microsoftによると、SkyDriveのユーザーは現在1億人以上。PCのほか、Mac、iPhone(OneNoteアプリ経由)から利用できる。同社はWindows Phone 7のほか、iPhone、Android端末からもSkyDriveのファイルにアクセスできるWebアプリを提供していくという。

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