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Firefoxは6週間ごとに最新版に 拡張の互換性は?

» 2011年06月22日 18時27分 公開
[ITmedia]

 Mozillaは6月21日(現地時間)にリリースしたFirefox 5以降、6週間というスケジュール(「6」は例外的に8週間後)に従って定期的にバージョンアップし、年末ごろには「9」が登場する見通しだ。

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 従来は最適な新機能を導入し、問題なく使える状態になった時点でメジャーバージョンアップする「機能ベース」のリリースサイクルを取ってきたが、今後は一定期間で定期的にバージョンアップをしていく「スケジュールベース」に切り替わる。

 従来ならリリースを遅らせて新機能を入れる場合もあったが、今後はスケジュールに間に合わない機能は省いてリリースし、次以降のバージョンでその機能を吸収していくという形になる。

 4月には、テストが完了していない「Nightly」と正式版の手前の「Beta」の間に「Aurora」を追加。今後、各プロセスは6週間のサイクルでバージョンを上げていく。

 「6」は例外的に8週間かかるため、8月16日に登場。その6週間後の9月27日は「7」がリリースされる予定だ。年末にはバージョンが「9」に上がることになる。2004年11月に「1」が登場して以来、約5年2カ月かけて「3.6」までバージョンアップしてきた従来のリリースサイクルとは大きく変わることになり、実質的にはFirefoxは「3.6系」と「4以降」の2つの系列で更新されることになると考えていいだろう(ただし3.6は最短で今年9月にサポートが終了する)。

 リリースサイクルの変更は、新機能やパフォーマンス・セキュリティの強化を迅速にユーザーに届けるのが目的だ。従来のバージョンアップ方法では、既に問題なく実装可能になっている新機能もメジャーバージョンアップを待たないと公開できなかったが、スケジュールベースになることで、こうした新機能もタイムリーに提供できるようになるという。

Mozilla Japanによると、基本的には今後「x.1」のようなマイナーバージョンアップは行わない方針だが、重大な脆弱性が見つかった場合は「x.0.1」といった形で更新する可能性はあるという。

 当初は5以降は自動更新を予定していたが、5では更新をポップアップウインドウで通知する方式に変更されている。

 これまでのバージョンアップでは拡張(Add-ons)の互換性が問題になってきた。Mozilla Japanによると、従来のメジャーバージョンアップの際は、Firefox自体の大きな変更を伴うため、拡張の開発者に動作確認を求めており、確認済みのものについてだけ動作を許可する仕組みだった。

 今後は、バージョンアップの際もデフォルトで拡張の動作を許可する。Firefoxの変更が大きくないため、互換性で問題になるものが少ないとみており、Betaの段階で拡張の使用APIを検索し、修正が必要なものが見つかった場合は拡張の開発者に通知して対応してもらうプロセスになっている。

 8月に登場する6ではHTML5のサポート強化のほか、スタイルシートの「text-decoration」で波線を表示したり、ハイフネーションのサポートなど細かいが便利な機能が加わるという。7以降に向けて、オープンなアプリマーケットのプラットフォーム的な機能や新グラフィックAPI、新JavaScriptエンジンの開発も進められている。

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