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Google、Google Docsのダウンについて謝罪

» 2011年09月12日 09時28分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Googleは9月9日(現地時間)、7日に約1時間にわたってGoogle Docsが利用できなかったことに関し、謝罪して原因を説明した。

 7日の午後2時2分〜3時18分(米太平洋時間)、同サービスのユーザーは、Google Docsのリストページ、文書、スプレッドシート、図形描画、Google Apps Scriptにアクセスできなかった。この事故ではユーザーのデータが失われることはなかったが、事故発生直前に行った編集操作は反映されていない可能性があるという。

 この事故の原因は、ドキュメントリストでのリアルタイムコラボレーション機能強化を目的とした設計変更の際に発生したメモリ管理に関するバグだったとGoogleは説明する。このバグによって、ドキュメントの変更ごとに行われるルックアップを管理するマシンのメモリが急激に不足し、アクセスリクエストに対処できなくなったという。

 問題発生から約1分後、自動監視ツールがエンジニアチームにアラートを発信し、その23分後にチームが復旧作業を開始。並行してルックアップマシンの容量を2倍にした。復旧作業は24分後に完了し、その5分後にはサービスが復旧したとしている。

 Googleは復旧完了後、今回の事故を綿密に調査し、調査結果を今後の事故発生の防止と事故が起きた場合の対処時間の短縮に生かすという。同社は調査結果のリポートを、サービスの運営状態を報告する「Apps Status Dashboard」に掲載した。

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