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FacebookのiPadアプリ開発責任者がGoogleのモバイルチーム入り

» 2011年09月27日 09時30分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 この6月には「間もなく公開」とうわさされていたiPad版Facebookアプリの開発責任者が、完成から5カ月たっても米Facebookがこのアプリを公開しないことに業を煮やし、同社を退職して米Googleに転職したことを個人ブログで明らかにした。

 FacebookでiOS向けアプリのリードエンジニアを務めていたジェフ・ベルコーエン氏は9月26日(現地時間)、個人ブログに「Back to the Bay Area」と題した投稿をし、そこでFacebookを辞めた理由を説明していたが、オンラインメディアが大きく取り上げた後、投稿の内容を修正した。

 修正前の投稿で同氏は「アプリ完成から5カ月たつが、まだ公開されていない。言うまでもなくこれは私にとって失望する体験だ。この体験が、私がFacebookを辞めようと決意した大きな理由だ。決断するのは難しかったけれど」と語った。

 ベルコーエン氏はアプリの公開が遅れている理由については言及しなかった。

 だが、Facebookが間もなく同アプリを公開するといううわさもある。米メディアブログのMashableが、米Appleが10月4日に計画している大規模なメディアイベントで、FacebookがiPadアプリとiPhoneアプリのiOS 5向けアップデートを発表すると予測している。

 FacebookはiPhone向けアプリこそ公開しているが、Appleとの関係は微妙なものだ。Appleは6月に開発者会議でiOS 5を発表した際、米Twitterとの提携強化は発表したが、Facebookについては触れなかった。また、Appleは音楽SNS機能「iTunes Ping」でもTwitterとは提携しているが、発表時点にあったFacebookとの連係機能はスタート後にすぐ削除された。だが、米Googleという“共通の敵”を前に、共闘のために歩み寄るのかもしれない。Appleはスマートフォンおよびタブレットの市場でGoogleのAndroidと競合しており、FacebookはGoogleのソーシャルメディアサービス「Google+」と競合している。

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