米Adobe Systemsは10月3日(現地時間)、ロサンゼルスで開催中の開発者向けカンファレンス「MAX2011」において、デジタルコンテンツのクリエイター向けクラウドサービス「Creative Cloud」を発表した。同サービスは2012年初旬にスタートする見込みだ。
AdobeはCreative Cloudを「創造性の中心」と位置付ける。20Gバイトのクラウドストレージを利用でき、同日発表したタブレット向けアプリ群「Touch Apps」や同社の主力製品「Adobe Creative Suite」で作成したファイルを閲覧・共有・同期できる。また、Touch Apps、「Adobe Edge」、Creative Suiteのツールにアクセスできる。
また、電子書籍制作用のホスティングソリューション「Adobe Digital Publishing Suite」やWebサイトのホスティングサービス「Adobe Business Catalyst」、Webサイト向けのフォントを提供する新サービスなどを提供する。フォントサービスでは、買収した米Typekitの技術を利用する。TypekitはCSS3のWebフォントで利用できるフォントを定額制で配信するサービスを手掛ける新興企業。25万以上の顧客を擁し、New York TimesやConde NastのWebサイトも同社のフォントを利用している。両社は昨年8月から、AdobeフォントをWebサイト向けに提供するサービスで提携していた。
Creative Cloud上にはクリエイター同士が作品を公開したり、意見交換できるコミュニティーも用意される。
利用価格などの詳細は発表されていない。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR