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Adobe、Flash Playerの深刻な脆弱性に対処――Windowsを狙う攻撃発生

» 2012年05月07日 07時35分 公開
[鈴木聖子,ITmedia]

 Adobe Flash Playerに深刻な脆弱性が発覚し、Windowsを狙った標的型攻撃が発生しているという。米Adobe Systemsは5月4日付で、この問題に対処するためのセキュリティアップデートを各OS向けに公開した。

 同社のセキュリティ情報によると、脆弱性は「オブジェクトコンフュージョン」と呼ばれる問題に起因しており、Flash Player 11.2.202.233(Windows、Mac、Linux向け)と11.1.115.7(Android 4.x向け)、および11.1.111.8(Android 3.x/2.x向け)までの各バージョンが影響を受ける。悪用された場合、アプリケーションがクラッシュしたり、攻撃者にシステムを制御されたりする恐れがあるという。

 現時点で確認されている攻撃は、電子メールで悪質なファイルを送りつけ、ユーザーをだましてクリックさせる手口が使われている。この攻撃は、Windows版Internet Explorer(IE)向けのFlash Playerが標的にされているという。

 AdobeはFlash Playerの最新版となるバージョン11.2.202.235(Windows、Mac、Linux向け)、11.1.115.8(Android 4.x向け)、11.1.111.9(Android 3.xまでのバージョン向け)をリリースしてこの脆弱性に対処した。なお、Google ChromeではFlash Playerも自動的に更新されるため、ユーザーが手動で更新する必要はない。また、Windows向けには自動更新のオプションも提供されている。それ以外で複数のWebブラウザを使っているユーザーは、各ブラウザごとにFlash Playerのバージョンを確認する必要がある。

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