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Android 4.1のパーソナルアシスタント機能「Google Now」Siriよりも気が利く?

» 2012年06月28日 12時10分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Googleは6月27日(現地時間)、年次開発者会議「Google I/O」で発表した多数の新機能の1つとして、Android端末のパーソナルアシスタント機能「Google Now」を披露した。

 Google Nowは、次期Android OS「Android 4.1(コードネーム:Jelly Bean)」の新機能の1つ。ユーサーが1つのGoogleアカウントで利用したGoogle Calendar、Google検索やGoogle Mapsでの検索履歴、ナビゲーション履歴、位置情報などの個人データに基づいて、“ユーザーが必要とする情報を必要なタイミングで自動的に”表示する。パーソナルアシスタント機能としては米Appleの「Siri」やNTTドコモの「しゃべってコンシェル」があるが、Google Nowはユーザーが話しかけるのではなく、“自発的に”情報を表示する。

 google now 情報はカード状にまとめられており、自動的にAndroid端末の画面に表示される

 例えば、Google Calendarに場所情報を含めた予定を入れておくと、現在地から目的地までの所要時間を見込んで予定の情報カードを表示する。情報カードには、目的地までの地図と、ナビボタンもついており、ナビボタンをタップすると現在地からのナビゲーションがスタートする。

 バス停に立っていれば、公共交通機関と交通情報のデータベース、ユーザーの位置情報から、バスが来る時間を知らせたり、飛行機に搭乗する場合は空港のゲート情報や遅延情報を表示する。

 また、ユーザーが過去に野球チームやサッカーの試合について検索していると、お気に入りのチームを推測してそのチームの試合結果や次の試合の情報を表示する。

 立ち上げ段階では、交通状況、公共交通機関の時刻表や乗り換え情報、予定、フライト情報、旅行情報、スポーツゲーム情報の機能が利用できる。カードの種類は順次増やしていくという。

 Google Nowは、同社が3月1日に実施したプライバシーポリシーの更新により、各種サービスのユーザーデータを統合できるようになったことで実現したサービスといえる。


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