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“スマホ家電”はどこへ向かうのかWeekly Access Top10

» 2012年08月27日 23時06分 公開
[本宮学,ITmedia]

 先週は、パナソニックが発表した“スマホ家電”の記事がランクイン。スマートフォンでタッチすると自動で洗濯の設定をしてくれる洗濯機など、斬新な発想が話題になり、Twitter投稿数も1000件を超えている。

 だが、投稿されたツイートを見ると「コレジャナイ感すごい」「発想が斜め上過ぎる」といった厳しい意見も目立つ。同社ではスマートフォン連係のメリットとして、洗剤と柔軟剤の量を最適に設定してくれることを挙げているが、必ずしもそこに購買意欲を見出すユーザーばかりというわけではないようだ。

 一方記者が気になったのは、同時に発表された“スマホ連係の冷蔵庫”だ。冷蔵庫がスマートフォンと連係すると聞いて「離れた部屋からでもスマートフォンで冷蔵庫の中身を確認できるようになるのでは」――と思ってワクワクしたが、そういうわけではないらしい。

 実際に搭載されているのは、専用アプリをインストールしたスマートフォンで冷蔵庫本体にタッチすることで、冷蔵庫の節電情報を確認できるという機能。「エコナビ運転(省エネ運転モード)の割合が分かる“エコナビ率”や、扉の開閉回数を確認することができ、日々の節電意識向上に役立てられる」(同社)という。

 確かに節電は重要だし、節電意識の高いユーザーにとっては魅力的な機能かもしれない。だが一方で、扉の開閉回数を抑えることは、わざわざスマートフォンを使わなくても心掛け次第でできるはずだ。せっかくスマホ連係をうたうのならば、スマートフォンと連係しないと実現できないような機能を搭載してほしかったと個人的には思っている。

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