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kobo新機種、国内投入 Kindle対抗、強みは「端末」「容量」と三木谷社長(2/2 ページ)

» 2012年11月01日 20時51分 公開
[岡田有花,ITmedia]
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年内100万台は不達 年内20万冊は「いけるかも」

画像 発表会には出版社業界関係者も多数来場し、幻冬舎の見城徹社長(右から3人目)など、出版社幹部とのフォトセッションもあった。三木谷社長は発表会で、「koboで読書離れに歯止めをかけ、業界をますます活性化させたい」などとアピールしていた

 Touch発売当初、年内100万台販売を目標に掲げていたが、「100万台は目標として公表している数字ではない。内部での大きな夢だ」とトーンダウン。「他国に比べて出だしは順調」だったものの、100万台には「残念ながら行っていない」という。「楽天カード」のプレミアム会員にkobo Touchが無料で配布されたことについてコメントを求められた三木谷社長は、「販促についてはお答えできない」とした。

 電子書籍ストア「koboイーブックストア」は当初、日本語書籍3万冊をそろえるとPRしていたが、実際は2万冊あまりにとどまり、景品表示法上不適切だったとして消費者庁から口頭で行政指導を受けた。これについて三木谷社長は「3万冊のコンバージョンが終わる予定だったが、オペレーション上の手間が多少かかり、少し遅れてしまったのはおわびしないといけない」と話す。

 同ストアは年内に20万冊の日本語書籍をそろえるという目標を掲げているが、11月1日現在、約6万5000冊にとどまっている。「いま6万5000冊あり、あと2カ月で13万5000冊追加すれば20万冊になる。1万冊、2万冊など大きなかたまりで入ってくる予定がある。そのタイミングがうまく合えば20万冊までいくだろう」と三木谷社長は強気を崩していない。

 Wikipediaのコンテンツを1ページやギター譜1曲分を1冊としてカウントしているという指摘もある。三木谷社長は「Wikipediaのコンテンツは500以下で、作家さんがどういう本を書いているかなどの情報を載せており、Web上でも公開している。それ以外のものは純粋な書籍、漫画を中心としたコミックだ」と話した。

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