「ようやくここまで来れた。あとは皆さんに喜んでもらえるサービスを提供していく」――楽天の三木谷浩史社長は7月18日、19日に発売予定の電子書籍端末「kobo Touch」の販促イベントを都内の丸善丸の内本店とビックカメラ有楽町店で開催した。「予約受注も想定より多く順調。ぜひ実際に使って“楽しい”と感じてほしい」(三木谷社長)
kobo Touchは、楽天が子会社のカナダKoboを通じて提供する電子書籍端末。タッチ操作に対応した6インチ電子ペーパー(E Ink)を搭載し、EPUBとPDFを閲覧できる。厚さは10ミリ、重量は185グラムで、価格は7980円という「挑戦価格」(三木谷社長)だ。
19日に開設予定の電子書籍ストア「koboイーブックストア」では、日本語の電子書籍をまず3万冊用意。オープン以降は1日当たり約1000冊のペースで拡充し、「年内に20万弱くらいまで増やしていく」という。「出版社との契約はもはや問題になっていない。今は契約よりも電子書籍のクオリティチェックを進めている」
丸善の店頭に立った三木谷社長は「kobo Touchはデザインもかわいい、またはかっこいい。今までの電子書籍の堅いイメージを覆したい」とアピール。どのカラーバリエーションがおすすめかと尋ねられると「米国や欧州では黒が人気だが、日本での予約状況は意外とシルバーが人気」と応じた。
またビックカメラ有楽町店の塚本智明店長によれば、店頭での予約も「相当入っている」という。三木谷社長はビックカメラ以外の家電量販店からも「(店頭販売の)引き合いがすごく来ている」としつつ、「端末が足りるかなという感じ」と苦笑した。
楽天では19日午後3時のサービス開始に合わせ、koboで先行販売する電子書籍タイトルの発表といった「サプライズ」も用意しているという。
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