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あのサイトより赤裸々!? 女性が本音でぶつかる匿名掲示板「GIRL'S TALK」の生々しさ(1/2 ページ)

» 2013年01月28日 14時28分 公開
[岡田有花ITmedia]
画像 「GIRL'S TALK」内、「ナイトライフ」カテゴリーの「今日の報告」より

 「出産した我が子が浮気相手の子でした」「30代ママです。今まで一度もイッたことがありません」――女性が赤裸々な悩みを匿名で打ち明けるスマートフォン向け掲示板サービス「ガールズトーク」が、昨年8月のオープンからじわじわと支持を広げ、投稿トピック総数は7万件、月間ユニークユーザー数は250万人を突破した。

 匿名で利用できる女性向け掲示板には「発言小町」などがあるが、スマートフォンに特化し、18歳以上の利用に限定したのが特徴。掲示板のカテゴリーは、恋愛や結婚、職場の悩みといった一般的なものだけでなく、「1人エッチ」や「ダンナ嫌い」「浮気」「不倫」などを用意し、ディープな内容にがっつり踏み込んでいる。

 繰り広げられるガールズトークは真剣そのもの。深刻な悩みに親身になって答えたり、意見の異なるユーザー同士が言い争いになったり、かと思うと、調停を買って出るユーザが現れ、争っていたユーザー同士が考えを改めたりすることもある。

 「一般的にガールズトークといえば、楽しそうとか、恋バナといったイメージだが、女性同士の会話は実はシビアだ」。サイバーエージェントの「GIRL'S TALK」プロジェクト責任者・原礼さん(25)は言う。「このサービスをのぞいた人から、ガールズトークの概念が変わったという声をもらうのがうれしい」

「スマホ」「女性」「ぶっちゃけ」で差別化

画像 GIRL'S TALKトップページ(左)と、セックス関連のテーマを集めた「ナイトライフ」カテゴリー

 同社は一昨年10月からスマートフォンに大きくかじを切り、88のプロジェクトを同時並行で推進してきた。「GIRL'S TALK」もその1つ。女性向け匿名掲示板としては、老舗の「発言小町」や、「2ちゃんねる」の女性関連板があるが、「スマートフォンの女性向け掲示板にはまだ圧倒的勝者がいない。勝てるのではないか」と判断したという。

 既存のサービスと差別化するため、掲示板のカテゴリーを“ぶっちゃけ話”に強く振っており、例えば恋愛カテゴリには「マンネリ」「不倫」といったテーマが、「ナイトライフ」には「1人エッチ」や「セックスフレンド」などが、雑談には「許せないオンナ」といったカテゴリが含まれている。

 「恋愛など一般的なカテゴリーは、ほかの女性向けサービスにもあるが、上場企業でナイトライフまで扱うのは見たことがない。チャレンジだった」と原さん。当初は、白い背景にピンクを基調にした一般的な女性向けサービスに近いデザインだったが、よりディープな話題にマッチするよう、背景を黒に変更したという。

名前は自動で割り振り 「身元がばれず、“飛べる”ように」

画像 名前は自動で割り振られ、後で変えることもできる

 赤裸々なぶっちゃけ話は、匿名でなければ話しにくい。GIRL'S TALKの投稿にはAmeba IDでのログインが必要だが、年齢は自己申告で、ユーザーには「エリーヌ」「レベッカ」「リア」など、欧米風のカタカナの名前が自動で割り振られる仕組み。「身元がばれないようにするには気を遣った。自分で名前を考えるとどうしても自分が出てしまい“現世”を切り離せない。もっと“飛べる”ようにプッシュしたかった」

 これまで投稿されたトピック総数は7万件以上。話題のトピックには2000件ものレスが付くこともある。内容は、雑談のような軽いものから、深刻な内容までさまざまだ。例えば、「流されて生きてきて、今のキャリアでいいのか悩んでいます」「夫の不倫が発覚しました」「息子をどうしても愛せません。虐待してしまいそうです」「既婚者ですが、独身男子と関係を持ってしまいました」「お金目当てで同棲した年上彼氏が気持ち悪くなってきた」など、赤裸々な悩みも打ち明けられている。

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