ITmedia NEWS > セキュリティ >
セキュリティ・ホットトピックス

デスクトップ向けOperaの更新版リリース、Mac App Storeでは更新追い付けず?

» 2013年01月31日 06時48分 公開
[鈴木聖子,ITmedia]

 Operaのデスクトップ向けWebブラウザの更新版「Opera 12.13」が1月30日、Windows、Mac、Linux向けに公開され、深刻な脆弱性が修正された。一方、セキュリティ業界からは、Appleの運営する「Mac App Store」で更新版の提供が追い付いていない現状を指摘する声が出ている。

 Operaのリリースノートによると、デスクトップ版のOpera 12.13では4項目の脆弱性に対処した。このうち「DOMイベント操作」と「SVG clipPathsの利用」における問題は、任意のコード実行に利用される恐れがあり、危険度の高い脆弱性となっている。

 一方、セキュリティ企業英Sophosのブログによれば、Mac App Storeで配信されているOpera for Macは、最新版ではなく、バージョン12.11で止まっているという(同ブログが執筆された1月30日現在)。つまり2012年12月18日にリリースされた12.12にさえ更新されておらず、2バージョンも遅れていることになる。

 この状況について同社は「Mac App StoreはMacユーザーがソフトウェアを入手する場としては便利かもしれないが、ソフトウェアを最新の状態に保ってユーザーを最新の脆弱性から守るという仕事がうまくできていない」と批判する。

 その背景として、App Storeでソフトウェアの配信が許可されるまでに時間がかかり過ぎている問題を挙げた。

 Sophosでは、Mac版のOperaはMac App StoreではなくOperaのWebサイトから入手した方がいいとアドバイスしている。

関連キーワード

Opera | Mac App Store | 脆弱性


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.