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Twitterはなぜ、140文字なのかSocial Media Week

» 2013年02月18日 16時55分 公開
[岡田有花,ITmedia]
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 「Twitterの140文字は短すぎるのではないか。本当に重要なことが伝えられるのか、とよく聞かれるが」――Twitter Japan代表の近藤正晃ジェームス氏は2月18日、都内で開かれたイベント「Social Media Week」の講演で、Twitterのツイート文字数上限が140文字である理由について語った。

 「実はTwitterの140文字は、SMSの文字数制限から来ている」と近藤氏。SMSの文字制限(半角英数字)は160文字だが、20文字分をユーザー名の表示にあて、残りの140文字で自由につぶやけるようにしたという。

 米Twitter創業者のジャック・ドーシー氏は大学時代、図書館で日本のわびさびについての本を読み、物事を純化し、シンプルにすると本質が見えるという美意識に共感。「Twitterも、機能を増やすのではなく純化することで、人類に共通のものにたどりつけるのではないか」という思想で開発されているという。


画像 アルベルト・アインシュタインの名言は117文字

 同社は、140文字以内で世界を変えた言葉を収集してきた。例えば、アンネ・フランクの、「I still believe, in spite of everything, that people are truly good at heart」(77文字)(辛い現実はあるものの、私は、今でも人間の心は本質的に善であると信じている)、マザー・テレサの「If you can't feed a hundred people, then feed just one.」(55文字)(百人に食事を与えることができないなら、1人だけにでも与えよ)、本田宗一郎の「チャレンジして失敗することを恐れるよりも何もしないことを恐れろ」(39文字)など。

 「情報化が洪水のようにあふれている中で、メッセージを絞り込むことは重要になってくる。大げさかもしれないが、世界は140文字で変えることができると、Twitterは思っている」

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