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ComicStudio 4.0のサポートは販売終了後も継続──セルシスが説明

» 2013年03月13日 16時28分 公開
[ITmedia]
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 今年いっぱいで販売終了となる漫画制作ソフト「ComicStudio 4.0」ユーザーの漫画家らが製品の継続を求める動きがあり、開発・販売元のセルシスは3月13日、同ソフトについて「サポートは販売終了後も継続する」といった説明をWebサイトに掲載した。

 ComicStudio 4.0はベクター形式のペン機能や複数ページの作品制作機能などを搭載した漫画制作ソフト。「コミスタ」と呼ばれ長らく定番としてプロや同人作家に利用されてきたが、セルシスは後継ソフト「CLIP STUDIO PAINT」を発売し、ComicStudio 4.0は今年いっぱいで販売を終了することを決めた。

 CLIP STUDIO PAINTは64ビット対応などといったメリットがある一方、基本1枚絵のカラーイラスト制作には向くものの、複数ページとモノクロ前提の漫画制作には機能面で十分ではないという指摘があり、ComicStudio 4.0ユーザーから継続を求める声が上がっていた。

 セルシスによると、「サポートは2013年末で終了する」という情報は誤りで、同ソフトのサポートは販売終了後も継続する。従来からソフト販売終了後も数年間はサポートを継続しているという。

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 同ソフトユーザーの多くは、後継ソフト「CLIP STUDIO PAINT」への移行が難しい理由として、モノクロ漫画原稿を制作するための機能がComicSTUDIO 4.0と比べて十分ではないことを挙げている。同社は「まだ搭載できていない機能や、細かい操作感の違いなどもございます」と認める一方、制作スタイルやワークフローの違いから「相反するご意見やご要望」があり、「より多くのユーザーさまにご愛用、ご納得いただけるように機能追加、改善を今後も進めてまいります」としている。

 4月中旬予定のCLIP STUDIO PAINTのアップデートでは、モノクロ原稿を制作しやすいように機能向上を図っているという。ComicStudio 4.0ユーザーには無償でCLIP STUDIO PAINTを提供しているほか、アップデート版の先行プレビューも公開しており、移行の検討や意見・要望のフィードバックを呼び掛けている。

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