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» 2013年04月16日 16時26分 UPDATE

新経済サミット2013:「Androidは当初、デジカメ向けだった」 生みの親 アンディ・ルービンが語る“素早い転換”の価値 (1/2)

Androidは当初、デジタルカメラ用のプラットフォームとして開発されたという。わずか5カ月でスマートフォン向けに転換。その背景を、Android生みの親・ルービン氏が、当時の資料とともに振り返った。

[岡田有花,ITmedia]
画像 アンディ・ルービン氏

 スマートフォン向けOSとして世界で大きな存在感を発揮しているAndroidだが、当初は、デジタルカメラ用のプラットフォームとして開発されたという。わずか5カ月でデジカメ市場に見切りを付け、スマートフォン向けに大きくかじを切って大成功を収めた。

 ベンチャー「Android」を創業し、現在はGoogle上級副社長のアンディ・ルービン氏は、4月16日に都内で開かれた「新経済サミット2013」で、創業当時、ベンチャーキャピタル向けのプレゼンで使ったという資料を見せながら、柔軟なビジネス転換(ピボット)や、素早い判断の重要性について語った。

 「カメラ向けプラットフォームを構築し、サードパーティーがアプリを入れられるといいと思っていた」――ルービン氏が最初にベンチャーキャピタリスト(VC)にAndroidのビジネスをプレゼンしたのは、04年11月。デジカメが今後ネットにつながり、“スマートカメラ”が普及すると予測し、スマートカメラ向けプラットフォームとしてAndroidを設計。エンジニア中心のチームを作り、顔認識アプリやロケーションアプリ、写真管理サービスなどを開発した。ビジネスモデルは、カメラメーカーにソフトをOEM提供するビジネスと、消費者向けに提供するビジネスの2つだった。


画像 Androidの当初のビジネスモデル
画像 カメラメーカー向けOEMの例

5カ月でプランを転換 デジカメからスマホに

 だが、この計画はわずか5カ月で大きく転換する。「デジカメOSは十分な市場がない」――05年4月、VC相手に行ったプレゼンでは、デジカメからスマートフォンにターゲットを転換。ベースのプラットフォームや技術は、デジカメ向けのものを踏襲したが、チームメンバーは大きく変え、マーケティング専門家などを加えた。

 「携帯電話端末はコストが下がっているのに、OSのコストは変わらない。これは“破壊”(Disruption)を起こす合図だ」。当時はWindows MobileやSymbian OSの力が強かったが、これらはプロプライエタリなOS。Androidは「最もオープンなOS」を目指した。

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