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» 2013年04月18日 14時55分 UPDATE

新経済サミット2013:「うまくいかなかったら試したことを自分でほめよう」 世界的起業家たちの「失敗と涙」  (1/2)

華々しい成功の影には、数えきれない失敗がある。SkypeやAndroid、Pinterstも、失敗を繰り返す中で生まれてきたサービスだ。

[岡田有花,ITmedia]

 「わたしは成功した起業家と見られがちだが、その背景にはたくさんの失敗や努力、涙があった」――Skype創業者のニクラス・ゼンストローム氏は打ち明ける。

 「新経済サミット2013」に集まった起業家たち――Skypeのゼンストローム氏、ベンチャー・Androidを創業したアンディー・ルービン氏、Twitter創設者のジャック・ドーシー氏、Pinterest創業者のベン・シルバーマン氏――全員が、何度も失敗を経験し、はい上がる中で世界的サービスを生み出してきた。

成功はある日、突然訪れるのではない

画像 ゼンストローム氏

 「成功はある日、突然訪れるのではない」。ゼンストローム氏にとってSkypeは、3回目の創業だった。最初の起業はP2P音楽ファイル共有ソフト「Kazaa」。音楽業界から訴訟を起こされ、業界から追放された。2つ目は、P2P技術を企業に提供するJoltid。Skypeは、世界に散らばったJoltidのスタッフと無料通話したいというニーズから生まれた。

 ゼンストローム氏が運営する投資会社の投資先の1つ、「Angry Birds」を開発したRovioも、最初からヒットを飛ばしていたのではない。「Angry BirdsはRovioが52〜53番目に作ったゲーム。それまではフィーチャーフォン向けにたくさんゲームを作っていたが大きくならなかった。iOSを使ったシンプルで美しいゲームを作ったタイミングと、iPhoneのクリティカルマスが重なった」

 「僕の会社は最悪なスタートだった」と話すのは、Pinterest創業者のシルバーマン氏だ。「ゲームを作ったこともあったが、その日のうちにクラッシュし、その事実に自分で気づいた。つまり、ほかの誰も遊んでくれていなかった……。そんな経験を何度もした」

 失敗に負けずチャレンジを続けられる理由としてシルバーマン氏は、「自分が作ったものを誰かが楽しんでくれるという感情には中毒性がある。その気持ちで僕は動かされていると思う」と話す。ゼンストローム氏も、「自分のサービスを使ってくれる人がいて、みんなが楽しむものを自分で作れるという経験が面白かった」と同意する。

うまくいかなければ、試したことを自分でほめよう

 「いいアイデアを実現させるまでの道のりは平坦ではない。失敗は早いほうがいい」とゼンストローム氏は言う。「すばらしいアイデアがあり、会社を作ってうまくいかなかったとしても、それは失敗ではなく、何かを試して経験を得たということ。その経験を生かし、次に進めばいい。やらない理由はたくさんあるが、機会に集中し、うまくいかなければ、試したことを自分でほめよう」(ゼンストローム氏)

 ルービン氏のAndroidも、当初はデジカメ向けOSとして開発していたが、市場が期待ほど大きくないと判断し、スマートフォン向けに転換した。ルービン氏は、うまくいかないときに見切りを付けて転換できる柔軟性も大事と説く。「ビジネスには柔軟性が必要。計画がうまくいっていない時は変えるべきだ」

信じることから全てが始まる

 失敗にへこたれないためには、信じる力が必要だ。「すばらしいプロダクトは、自分は何かできると信じている人から始まる」とシルバーマン氏。「どうせできないとか、うまくかないとか、周りのノイズに耳を貸さず、これをやると心に決め、自分のやっていることを信じること」だとゼンズトローム氏も話す。

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