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世界タブレット出荷、メーカー別トップ5に「Surface」のMicrosoftが初登場──IDC調べ

» 2013年05月02日 09時41分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米調査会社IDCが5月1日(現地時間)に発表した2013年第1四半期(1〜3月)の世界タブレット市場調査によると、タブレット総出荷台数は、前年同期比142.4%増の4920万台と、2012年上半期の出荷台数合計を超えた。7インチなどの小型ディスプレイ端末への需要が高まったという。

 メーカー別のトップ5は、1位と2位は前期と変わらず米Apple、韓国Samsung Electronicsだった。前期4位だった台湾ASUSTeK Computerが、米Amazon.comを抜いて3位になった。Amazonが4位で、5位にSurfaceを販売する米Microsoftが始めてランクインした。

 1位のAppleのシェアが初めて40%を切った。出荷台数は前年同期比65.3%増と順調だったが、7インチタブレットが好調の2位以下の3社がいずれも2倍以上の成長率でシェアを伸ばした結果だ。ASUSは米Googleのブランドタブレット「Nexus 7」が好調だった。

 MicrosoftのSurfaceシリーズの出荷台数は、IDCによると約90万台。その多くがWindows 8 Pro搭載のSurface Proという。Surfaceを含むWindows 8およびWindows RT搭載タブレットの出荷台数は180万台としている。Microsoftは先月、現行の10インチよりも小さいWindows搭載タブレットを準備中であることを明らかにしている。IDCは、Microsoftがメッセージング機能と価格という現在の課題を克服し、小型タブレットを提供すれば、今後さらに市場シェアを伸ばすと予測する。

2013年第1四半期の世界タブレットメーカートップ5(出荷台数ベース 単位:百万台)
順位 社名 1Q13出荷台数 1Q13市場シェア(%) 1Q12出荷台数 1Q12市場シェア(%) 出荷台数伸び率(%)
1 Apple 19.5 39.6 11.8 58.1 65.3
2 Samsung 8.8 17.9 2.3 11.3 282.6
3 ASUS 2.7 5.5 0.6 3.1 350.0
4 Amazon.com 1.8 3.7 0.7 3.6 157.1
5 Microsoft 0.9 1.8 0.0 - -
その他 15.5 31.5 4.9 24.1 216.3
合計 49.2 100.0 20.3 100.0 142.4
(資料:IDC)

 OS別では、Androidが56.5%のシェアを獲得しての1位、2位はiOSでシェアは39.6%。3位はWindows(Windows 7およびWindows 8)、4位はWindows RTだった。

2013年第1四半期の世界タブレットのOS別トップ4(出荷台数ベース 単位:百万台)
順位 OS名 1Q13出荷台数 1Q13市場シェア(%) 1Q12出荷台数 1Q12市場シェア(%) 出荷台数伸び率(%)
1. Android 27.8 56.5 8.0 39.4 247.5
2. iOS 19.5 39.6 11.8 58.1 65.3
3. Windows 1.6 3.3 0.2 1.0 700.0
4. Windows RT 0.2 0.4 0.0 - -
その他 0.1 0.2 0.2 1.0 -50.0
合計 49.2 100.0 20.3 100.0 142.4
(資料:IDC)

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