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» 2013年05月13日 05時00分 UPDATE

Microsoft、「Google Docsへの移行は危険な賭け」

「Office Web Appsを使えばWebブラウザやiPadでオリジナルのOffce文書を開けるのに、なぜ完全に変換できないGoogle DocsやQuickofficeを使う必要がある?」とMicrosoftが実例を挙げてGoogle Docsを批判した。

[佐藤由紀子,ITmedia]

 「OfficeのドキュメントをGoogle Appsに変換するのは危険な賭けだ」──。米Microsoftで上級プロダクトマネジャーを務めるジェイク・ズボロフスキ氏は5月10日(現地時間)、Office 365チームの公式ブログで「Google Docsは危険な賭けに値しない」と題した米Googleのサービスを攻撃する内容を投稿した。

 ズボロフスキ氏は、Microsoft Officeの文書は、PC、Webブラウザ(Microsoft Office Web Apps経由で)、スマートフォンやタブレットで制作した通りの状態で表示できるが、Google Docsに変換するとレイアウトなどが大きく損なわれるとして、変換の例を挙げている。

 office 左から、Microsoft Officeで制作したオリジナル、Google Docsに変換された文書、Office Web Appで表示したオリジナル。変換するとレイアウトが崩れるだけでなく、機密文書であるというすかしが消えてしまう

 Windows 8/Windows RT搭載のタブレットやWindows Phone 8搭載スマートフォンにはOfficeアプリが搭載されているが、Microsoftは米AppleのiOSやGoogleのAndroid向けには公式のOfficeアプリを提供していない(iOS版についてはAppleと交渉中だが難航していると伝えられている)。ただし、iPadであれば、Office Web AppsでオリジナルのOffice文書を表示できる。

 Googleは、昨年6月に買収したQuickofficeのモバイルオフィススイートのiPad版を有料Google Appsユーザーに無料で公開している。Quickofficeは、iOSやAndroidでMicrosoft Office文書を編集できる有料アプリだ。ズボロフスキ氏は「Quickofficeの機能は非常に限られているので、Office文書をまともに変換できない」として、iPadでのQuickofficeとOffice Web Appsで開いた文書の比較も示す。

 office iPadで表示したOffice文書。左はGoogleのQuickofficeで、右はOffie Web Appsで開いたもの

 Microsoftはたびたび、Googleのサービスを批判するパロディ動画を公開している。この投稿にも、Office文書をGoogle Docsに変換してうまく開ければキーホルダーをもらえ、開けなければ財産もクレディビリティも昇進も失うという危険な賭けに出てすべてを失うビジネスマンのYouTube動画が掲載されている。この動画の最後に登場するのは元大リーガーのピート・ローズ。野球賭博にかかわって球界から永久追放された彼が「私だってそんな危険な賭けはしない」と言うオチだ。

 同日には、ボストン市がMicrosoftの製品を含むオンラインスイートおよびメールシステムをGoogleのクラウドサービスに移行すると発表している。

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