KDDI夏モデル4機種に「厳選」 スマホとリアル生活の結び付き強化
KDDIは5月20日、2013年夏モデルのスマートフォンを発表した。新端末は台湾HTCのグローバルモデルを日本向けにアレンジした「HTC J One HTL22」など4機種に「厳選させていただいた」(田中孝司社長)。スマートフォン普及率が50%を超える見通しの今年度、auは「『スマートフォンが欲しい』から『スマートフォンを使いこなす』をサポートする」を掲げ、サービス面ではスマートフォンを介してリアル生活を支援する「スマートリレーションズ」を打ち出す。(関連記事:「au版やりましょう」に「トリプルLTE」 CMは「auに乗りカエル」)
4機種は「HTC J One」のほか、「Xperia Z」をベースとした「Xperia UL SOL22」(ソニーモバイルコミュニケーションズ製)、IGZO液晶パネルと大容量バッテリーを搭載する「AQUOS PHONE SERIE SHL22」(シャープ製)、熟年世代向けモデルのディスプレイを大型化・バッテリーを大容量化した「URBANO L01」(京セラ製)。
田中社長が就任した11年の夏モデルは「INFOBAR」を含む6機種。昨年は5機種を発表しており、今年はさらに1機種減ったことになる。NTTドコモも「ツートップ」を大きく打ち出すなど、ラインアップ絞り込みの動きが出てきている。
田中社長は「1年の全体で考えて、夏は厳選させていただいた。夏商戦は昔と違ってあまり広がっておらず、多様な機種は年末や春商戦向けでいいのでは」と説明。発表会後に「たくさん出すより1台1台丁寧に販売したほうがいいのでは」と補足し、「iPhoneがあるから?」という質問には「そういうことではない」と苦笑した。
スマホの画面からリアル世界へ
「スマートフォンを画面の中の世界に閉じた情報端末とするのではなく、もっともっと先へ進めたい」──田中社長が就任時に「3M戦略」(マルチデバイス、マルチネットワーク、マルチユース)を掲げてから2年。月額390円でアプリなどが取り放題の「auスマートパス」は「au史上最速で600万加入」など、成果も挙げてきた。
「スマートパス構想」に続く第2弾として今後注力するのは「スマートリレーションズ構想」だ。スマートフォンとリアルの生活のリレーション=関係を強化していく戦略で、auスマートパスは6月6日のリニューアルでプッシュ型サービスに進化。タイムライン型のUIを採用し、ユーザーの属性に応じてニュースやアプリ情報、クーポンなどを随時配信する。「画面の中から、リアルな生活にコラボしていく」とスマートフォンとユーザーの生活をより密着させていく狙いだ。資本参加を発表したぴあと協業し、チケット先行予約など会員限定サービスも展開する。
また顧客とのリレーション強化を掲げ、スマートフォン初心者を想定した有償サポートサービス「auスマートサポート」を6月に開始。24時間対応(夜間は要予約)の電話相談やスタッフの訪問による操作説明、iPhone/Android端末を試すことができるレンタルサービスなどを提供する。料金は加入時3150円、4カ月目から月額399円。
ネットワーク面では、下り最大100Mbpsの4G LTEサービスを6月以降順次全国に拡大する。Androidでは800MHz~2GHz帯まで3つの帯域を使って実効速度の高速化を図っていく。ただ最近、iPhone向けサービスでで長時間の障害が起きたこともあり、発表会ではネットワーク関連のアピールは控えめになっていたようだ。
「スマホは買う時代からスマホを使う時代に移っていく。そこをしっかりお客に訴求していきたい」(田中社長)
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