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「西友の低価格」をネットで DeNAと共同で「SEIYUドットコム」開始

» 2013年06月27日 22時05分 公開
[ITmedia]
photo SEIYUドットコム

 西友は6月27日、オンラインショッピングサイト「SEIYUドットコム」を本格オープンした。ディー・エヌ・エー(DeNA)と共同で運営し、店舗から配送するネットスーパーと、全国をカバーするECを融合。食品・日用品分野のEC化は遅れており、西友が掲げるEDLP(Every Day Low Price)戦略をECにも広げることで同分野トップを目指す。

 食品・日用品を中心に、親会社・米Wal-Martからの直輸入品による「アメリカンコーナー」、プライベートブランド「みなさまのお墨付き」などの商品をそろえ、今後は大衆薬の販売も始める。品目は年末までに3万5000品、今後3年間で10万品に拡大する計画だ。

 西友の実店舗から近隣エリアに商品を直接配送する「ネットスーパー便」と、配送センターから商品を配送するECを統合し、ワンストップで購入できるようにした。ネットスーパーとECの融合は業界初という。

 サイト構築は「DeNAショッピング」(旧ビッダーズ)でECの実績を持つDeNAが担当。ユーザーインタフェースは「実店舗の食品・日用品のように習慣的な購入をWebでもできるように留意した」といい、商品カテゴリーへの誘導を重視。安さを強調するPOPなども実店舗のものと同じデザインを採用するなど、西友の店舗と同様の買い回り体験をサイト上で再現するという。

photo 「買い物メモ」機能も

 IDとポイントはDeNAショッピングと共通化。DeNAショッピングのトップページからSEIYUドットコムへ誘導するなど、連携でユーザー数拡大を図っていく。

 西友の久野克宣執行役員は「食品・日用品はネット市場の立ち上がりは遅いものの、ここ数年着実に伸びており、非常に大きなビジネスチャンスがある」とみる。「タイムセールなどのキャンペーンで安くするサイトが多いが、毎日の買い物は『いつもの商品を少しでもお得に買いたい』という要望が寄せられている。『西友の低価格』を全国に広げ、毎日の買い物サイトの中でナンバーワンを目指す」と話す。

 DeNAの林光洋 EC事業本部長も「食品・日用品は小売りで最もマーケットが大きく、最もEC化率が低い。Amazonのような強力な勝者もいないので有望」とみている。

photo 北斗晶さんに買い物でこき使われなくなりそうだと喜ぶ佐々木健介さんと、西友の久野執行役員(左)、DeNAの林本部長

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