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» 2013年07月12日 19時04分 UPDATE

少女マンモス、3万9000年前の姿を今に 特別展「マンモスYUKA」

シベリアの永久凍土から発掘された3万9000年前の姿をほぼそのままに残す“少女”マンモスの冷凍標本が展示される特別展「マンモスYUKA」が、パシフィコ横浜で7月13日から9月16日まで開催される。

[山崎春奈,ITmedia]

 3万9000年前のマンモスがそのままの姿で現代に――シベリアの永久凍土から発掘された少女マンモス「YUKA」の全身冷凍保存標本を世界で初めて一般公開する特別展「マンモスYUKA」が7月13日から9月16日まで、パシフィコ横浜(横浜・みなとみらい)で開催される。

photo 少女マンモス「YUKA」の冷凍標本。鼻や足も当時のまま残る。名前は発見された地域「ユカギル」にちなむ

 同展の目玉「YUKA」は2010年にシベリアで発掘された10歳の“少女”マンモス。3万9000年前から永久凍土の中で冷凍保存され、全長約3メートルの体に四肢や鼻などをほぼ完全な状態で残す。会場では冷凍ケースに収められたYUKAの標本を間近で見ることができるほか、発掘時のドキュメント映像も公開。頭蓋骨の中に腐らずに残っていた脳を取り出す様子は圧巻だ。

 現生のアジアゾウ、インドゾウや絶滅したナウマンゾウと比較しながらマンモスの生態や体のつくりを紹介。下あごや歯、大きくうねった牙や体毛など、実際に生きていたマンモスの化石に直接触れることができる。

 人間の生活とマンモスの関わりについて解説したコーナーの中央には、マンモスの骨や牙で作られた「マンモスハウス」が本物の化石を使用して復元されている。実際の遺跡では、直径5メートル、高さ3メートルのドーム状の居住空間が、25頭分の頭骨と95頭分の下あごの骨を土台として作られていたという。

photo ケマンモス(毛の生えたマンモス)の骨格
photo 「マンモスハウス」の入口は牙でできたアーチ型

photo ケマンモスの牙はねじれが強いことが特徴
photo 永久凍土からは、通常は腐ってしまう体毛もそのままで発掘される。触った感じはかなり固い

 YUKAと同様に永久凍土から見つかった、サイの一種「ケサイ」(毛の生えたサイ)の「コリマ」の全身冷凍標本をはじめ、マンモスと同時代に生きていた生物の骨格や生態も多数紹介。当時の動物がなぜ絶滅したかに対する最新の学説や最先端の研究の様子なども紹介している。

 同展の監修を務めた明治大学 研究・知財戦略機構の小野昭特任教授は「奇跡的に発見され世界を騒がせたYUKAはもちろん、その他の化石や発掘物の資料も、ロシア連邦サハ共和国科学アカデミーの協力を受け貴重なものを揃えた。ぜひ足を運んで実際に見て触れてほしい」と話した。

photo マンモスのマスコットは840円。かなりのもふもふっぷり
photo パシフィコ横浜の入り口には動く「YUKA」が

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