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「米子映画事変」イラスト、「みだら」指摘受けサイトから削除

» 2013年10月03日 16時16分 公開
[ITmedia]
photo 実行委の告知

 鳥取県米子市で9月末から開かれている映画祭「第三次米子映画事変」のPRに使われたイラストが「みだらだ」などと指摘を受け、実行委がWebサイトからイラストを削除するなどの措置をとった。

 問題になったのは、同祭のイベントの1つ「妖怪秘宝館」の告知用メインビジュアルのイラスト。女子高生を思わせる半裸の女性が腕を縛られた上で妖怪に襲われる姿が描かれていた。

 公開された画像では女性はシルエットのように暗くなっていたが、画像の明るさを上げると陰部が描かれているのが判別できた。

 実行委によると、一般から指摘を受けたほか、鳥取県警からは刑法(175条)のわいせつ物には当たらないとの判断を示された上で、「チラシやWebサイトという媒体での使用は配慮してほしい」との指導があり、Webサイトから削除し、チラシを撤去したという。

 「妖怪秘宝館」は、元銀行の金庫室をギャラリーとして、妖怪をモチーフにした地元クリエイターによる作品を展示するイベント。実行委によると「『妖怪』と『エロス』をアート作品としてとらえ」て展示をしており、会場は18歳未満立入禁止とするゾーニングも設けている。

 実行委は赤井孝美実行委員長名で「運営側のチェックが不十分であったことが問題」とし、「関係者の皆様にはご迷惑をおかけすることとなり申し訳ございませんでした」と謝罪。「表現の自由と社会の理解についてより一層研究、努力をして参りたい」としている。

 同イベントは、地元の多数の企業が協賛しているほか、鳥取県や米子市などが後援。水木しげるさんの出身地・境港市などが周辺にある同市の町おこしとして、「映画を総合芸術ととらえ、漫画・写真・ファッション・音楽……とにかく何でもアリ」のお祭りとして企画され、今年で3回目。

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