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「振り込めない詐欺→振り込めます」 ニコニコ「ユーザーチャンネル」で個人課金可能に

» 2013年10月03日 16時42分 公開
[山崎春奈,ITmedia]
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 ドワンゴは10月3日、動画サービス「niconico」上で創作活動を行うユーザーが、月額課金やコンテンツ課金の形でファンから直接報酬を得ることができる「ユーザーチャンネル」機能をリリースすると発表した。利用希望者を公募し、第1弾として12月に約15チャンネルを開設する予定。

 企業や著名人が開設している「ニコニコチャンネル」と同様に、投稿動画、生放送、ブロマガを一括で管理できるプラットフォーム。クリエイターは、チャンネル会員から月額課金や都度課金で報酬を得られる。金額は運営者側で決定でき、手数料の3割を引いた売り上げの7割を得られる。投稿作品の人気度に応じて奨励金を進呈する「クリエイター奨励プログラム」との併用も可能だ。

 利用希望者を公募し、12月には第1弾として約15チャンネルの開設を予定。応募条件は、自身のお気に入り登録もしくはコミュニティ参加者が1万人以上のユーザーで、全ユーザー中約1000人が該当するという。「この条件ではどうしても投稿経験の長い人に偏りがちだが、急速に人気を集めている熱いユーザーは多数いる」(ニワンゴの杉本誠司社長)とし、企画書と自己アピールに基づく「チャレンジ枠」も設ける。

photo ニワンゴ 杉本誠司社長

 第2弾の公募は来年2月に開始し、2014年中に計100チャンネルの展開を見込む。杉本社長は「これまでもニコニコは、創作活動の支援とネット課金の慣習化に力を入れ、さまざまな手法を模索してきた。『ユーザーチャンネル』は稼いでもらうためというより、創作活動をより促進するための仕組み。ファンから直接得た資金が、多くの人に支持される創作を永続的に続けていくための一助になれば」と期待している。

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