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アイカーン氏、eBayにPayPalのスピンオフを提言

» 2014年01月23日 09時53分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米eBayは1月22日(現地時間)、“物言う投資家”として知られるカール・アイカーン氏から、傘下のPayPalをスピンアウトするよう提案されたことを明らかにした。

 アイカーン氏の保有するeBayの経済的利権は約0.89%という。同氏はまた、自社の従業員2人をeBayの取締役に推した。

 eBayが同日発表した2013年第4四半期(10〜12月)の売上高は前年同期比13%増の45億3000万ドル、純利益は13%増の8億5000万ドル(1株当たり65セント)と好調だった。同社サービスにおける決済の多くはPayPalを通じて行われる。

 PayPalは公式ブログで、同社はアイカーン氏を非常に尊敬しており、この問題について話し合う用意はあるが、eBayとPayPalのシナジー効果は大きく、当面はスピンアウトしない意向だと語った。

 アイカーン氏はかつて、米Dellや米Yahoo!に対しても大株主としてさまざまな提言をした。アイカーン氏は同日、30億ドル分の株式を保有する米Appleについて、同氏の提言を受け入れて自社株買いを拡大しないのは株主にとって大きな損失だとツイートした。

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