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» 2014年02月18日 19時09分 UPDATE

東大、オンライン無料教育プラットフォーム「edX」に参画 ハーバード・MITとのコラボ講義公開 (1/2)

東京大学が、米国発のオープンソース教育プラットフォーム「edX」への参画を発表。第1弾として、ハーバードやMITとコラボし、日本の戦後史を扱う講義を全世界に無料公開する。

[山崎春奈,ITmedia]

 東京大学は2月18日、米国発の大規模公開オンライン講座(MOOC:Massive Open Online Course)「edX」に今年秋から参加し、英語でのオリジナル講義を無料公開すると発表した。昨年秋から実施している米「Coursera」での公開と合わせ、2つのプラットフォームで教育のオープン化に取り組んでいく。

photo 「edX」の東京大学のページ

 edXは、米ハーバード大学とマサチューセッツ工科大学(MIT)が共同で設立した教育サービス。オープンソースのプラットフォームで非営利に運営されているのが特徴で、登録者数は世界196カ国以上から約200万人にのぼる。両大学のほか、インド工科大学、北京大学、ソウル大学など世界のトップ大学31校が参加し、オンライン学習向けのオリジナル講義を無料公開しており、日本からは京都大学に続き2校目となる。

photo

 今秋に開講予定の第1弾は、副学長の吉見俊哉教授による「Visualizing Postwar Tokyo」。戦後の東京の変化を多くの写真・映像資料を参照しながら、都市計画やメディア論の視点で論じるという。4週間ずつの連続する2コースから成り、受講者は週に5〜6時間の講義動画を視聴し、オンラインでディスカッションやクイズに参加する必要がある。

 各国の大学との協力体制を基礎研究だけでなく教育面でも深めていく狙い。ハーバード、MITから提供される日本に関する講座「Visualizing Japan」と連携し、扱う年代を分けたり資料提供を行うなどして教育効果の最大化を狙う。キャンパスでの通常授業でもedXで配信する動画を用いた反転学習を実施するなど、オフライン授業における活用も模索する。

 全学で教育のオープン化を推進していくため、MITの宮川繁教授を大学総合教育研究センター特任教授・オンライン教育担当ディレクターとして迎えた。MITのオープンコースウェア(通常講義のネット配信)やMOOCへの積極的な取り組みを参考に、一層の連携や啓蒙を促進していく。

photo MIT 宮川繁教授

 宮川教授は「14年前にMITでオープンコースウェアを始めた際、ムーブメントがここまで大きくなるとは夢にも考えていなかった。MITでは『社会のために』講義を公開することは全学をあげた当然のミッションとして共有されており、今はオンライン教育のノウハウや知見を大学教育の向上にどう生かせるかを模索し始めている段階。日本ではまだなじみが薄く抵抗感がある部分もあるかもしれないが、3大学のコラボも含め、東大の今後の取り組みや発信に期待したい」と話す。

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