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キングソフト、「警告」ポップアップの悪質広告を釈明 「悪質業者によるものが意図せず配信」

» 2014年02月21日 20時38分 公開
[ITmedia]

 容量が十分に残っているAndroid端末に「警告! 容量が不足しています」などと表示し、クリーンアップアプリのインストールを促す広告に「悪質だ」との批判が相次ぎ、このアプリを公開しているキングソフトが釈明をWebサイトに掲載した。問題の広告は、不当に広告収入を得ようとする悪質業者によるもので、意図せずアドネットワークに配信されたと説明している。

画像 キングソフトのサイト上に掲載されたアドネットワークの仕組み

 問題になったのはAndroid向けクリーンアップソフト「CleanMaster」のインストールを促す広告。同社の釈明によると、同社と、Clean Masterの開発会社である米KSmobileは、製品の広告配信を複数のアドネットワークに登録・委託。アドネットワークでは原則、同社が提供した広告クリエイティブが配信されているが、同社の登録とは異なる内容で不当に広告収入を得ようする会社がアドネットワーク内にあり、悪質広告の問題はそこで発生したという。

画像 キングソフトの広告クリエイティブ

 同社の広告クリエイティブは「人気No.1のクリーナーアプリ」「スマホの動作をサクサク快適に」などと書かれたもの。これ以外の広告は「弊社の意図しないもの」とし、業者の摘発や悪質広告の根絶に向けて調査にあたっているという。

 ただ、「アドネットワークの性質上、クリエイティブの内容までをシステムでチェックできない」ため、新たに発生する不正な広告や配信先は完全には特定できず、「摘発や悪質広告の取り下げまで大変時間を要している」とし、悪質な広告を見つけた場合は、問い合わせフォームからリンクURLを送るようユーザーに呼びかけている。

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