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日テレが「Hulu」日本事業を取得 定額制動画配信に参入

» 2014年02月28日 10時17分 公開
[ITmedia]

 日本テレビ放送網(日テレ)は2月28日、定額制動画配信サービス「Hulu」の日本市場向け事業を取得すると発表した。日テレは「Hulu」ブランドや技術のライセンスを米Huluから受け、日本でHulu事業を継続する。

 日テレは、自社の人気番組などをHulu向けに限定配信するなどしてユーザー拡大を図る。

photo Hulu日本版

 Huluは2011年9月に日本市場向けにサービスを開始。映画・ドラマ・アニメが月額980 円(税込)で見放題になる定額制動画配信サービスで、会員数は2013年の1年間で倍増したという。コンテンツパートナーはNHKやテレビ東京、TBSなどを含む約50社になり、1万3000本以上のコンテンツを配信している。

 日テレは、米Hulu が会社分割により設立した新会社を子会社化することで日本向け事業を取得する。

 日テレは既に「日テレオンデマンド」を展開しており、国内向けHuluの取得で定額制動画配信に参入することで「地上波/BS/CS放送に加え、ネットを通じてユーザーの好みに合わせたコンテンツを配信する伝送路を持つことによって、それぞれの強みを活かし、グループ全体でコンテンツ価値の最大化を図っていく」としている。

 米Huluのマイク・ ホプキンスCEOは「Huluの日本におけるビジネスは可能性にあふれている。日テレによって日本のHuluはさらに成長し、我々は米国ビジネスに集中できる」として、成長した日本事業を戦略的バイヤーに売却することが最善の選択という結論になったと説明している。

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