電子黒板に1人1台のタブレット 中学でIT活用授業の実証研究スタート
東京都目黒区教委は、中学で生徒1人ずつにタブレットPCを支給し、電子黒板などと連動させ最新IT環境を活用した授業を行う実証研究プロジェクトを同区立第一中で始めた。日本マイクロソフト、NEC、NTT東日本と共同で行うもので、21日には報道機関向けにタブレットを活用した模擬授業を行った。
昨年7月に共同研究プロジェクトを発足し、実施に向け機器や環境の整備を進めてきた。2教室に無線LAN回線とWindows 8.1 Pro搭載の電子黒板を設置し、NEC製のタブレットPC「VersaPro J タイプVT」は3月末時点で70台の導入が完了。カリキュラム監修者として専門家も参画し、教員への研修なども含め、ICTを活用した効果的な指導方法の開発に取り組む。
昨年度中から創作ダンスの授業で録画機能を使ったり、社会科のプレゼンテーションの資料作りをグループで行うなどでテスト利用しており、1台を囲んで意見を出しあうコミュニケーション機会の増加や、資料作成というアウトプットを目標にすることでの論点整理の促進などが見られたという。4月から本格的に指導研究を始め、期間は来年3月までの1年間を予定。状況により延長も検討する。
模擬授業では、電子黒板と1人1台のタブレットPCを使って1年生の理科の模擬授業が行われた。各記者に1台ずつ割り当てられたタブレットPCに解答を書き込むと電子黒板に同時に表示されたり、1枚の白地図にクラス全員で同時にマークを付けていくなど、教員が一方的に生徒へ情報を与えるだけでなく、生徒同士で情報を発信・共有する機会が多いのが特徴だ。
伊藤惠造校長はタブレットPC活用の魅力として、(1)録画機能や映像アーカイブを活用できる再現性、(2)情報を共有する効率性、(3)数値や資料をビジュアルで見られる分かりやすさ、(4)個々の理解度に合わせて学べる個別対応、(5)生徒同士の学びを促進する共同学習――などを挙げる。予習復習などの自宅学習でも機器を活用する「持ち帰り学習」も考えていきたいとしている。
区教委の佐伯英徳教育指導課長は「学力向上はもちろん、テクノロジーへの親しみや主体的に学ぶ姿勢を育てることが大きな目的。同校での研究を踏まえ、教育現場でのICT活用に区としてどのように取り組むかの大きな判断材料にしたい」と話している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
GMO、ランサム被害にあった顧客に新しいPC提供へ 犯行グループは1人の顧客情報公開か
-
2
NECのルータ「Aterm」、PHP脆弱性の影響なし 設定画面URLの「.php」は無関係
-
3
GMO、不正アクセス実行犯の手がかりに懸賞金 1億5000万円規模
-
4
「楽天トラベル」に不正アクセス 顧客情報最大約260万件など流出か 予約者約3.6万件のクレカ情報も
-
5
GMO、攻撃者の公開情報に「アクセスは絶対に控えて」 悪質な拡散者には法的措置を準備
-
6
Google、プライバシーポリシーに「Gmail」「Googleフォト」のデータを広告に使う例外を追加 回避方法は
-
7
メアドを検索→AIで“その人専用フィッシングメール”を生成する手法、クリック率が約2.7倍に 7000人以上で実験
-
8
So-net、会員情報約259万件が漏えい 一部メールサービスではパスワードも流出
-
9
「自分の個人情報が漏えいした……どうすれば?」 IPAが対処法公開
-
10
GMO不正アクセス、犯人側は「27日に顧客のPC攻撃」予告 GMOが端末回収、ホワイトハッカーが解析中
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR